随分とご無沙汰しました。
ほとんどこちらは開いてないので(^-^;)
今日は古い時代のベルリン・フィルの録音を。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190209/15/heger/59/89/j/o0300030014353084138.jpg?caw=800)
先年久しぶりに再発されたものですが、小生の手元にあるのは、20年ほど前に発売されたものです。
曲目は…
ベートーヴェン 「コリオラン」序曲
メンデルスゾーン 「フィンガルの洞窟」
以上、指揮はワルター。
モーツァルト 「イドメネオ」序曲
モーツァルト ドイツ舞曲
メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」と「結婚行進曲」
以上、指揮はエーリヒ・クライバー
サン=サーンス 「死の舞踏」
ストラヴィンスキー 「火の鳥」(1919年版)
以上、指揮はオスカー・フリート。
このうち、ワルター指揮の2曲は1924年の録音で、まだいわゆるラッパ吹き込み式と俗に呼ばれるアコースティック録音。
なので、デジタルの音しか受け付けない方には向かないと思います。
とは言え、ワルターの壮年期の録音ということでは貴重。
晩年の悟りの境地に至ったかのような穏やかな音楽はここにはなく、フルトヴェングラーばりの振幅の激しい音楽です。
これに対して、クライバーとフリートの録音は、電機式録音のものなので、やはり格段に音質はよくなってます。
特にフリートが指揮した「死の舞踏」の冒頭のVnの不気味なソロは、非常によく録れていて艶かしくすらあります。
もちろん、さすがに「火の鳥」のような編成になると厳しいものはありますが、1928年というこの1919年版が出て10年も経ていない段階にしては、ベルリン・フィルも健闘していると思います。
フリートは電機式録音で最初に第九の全曲録音をしたり、マーラーの「復活」やブルックナーの第7交響曲を史上初めて録音したり、この時代の指揮者としては録音に非常に積極的だったようです。
なお、彼の波瀾万丈の生涯をお知りになりたいかたは、Wikipediaをご参照くださいませ。
あと、個人的に特徴的だなぁと思ったのは、メンデルスゾーンの作品が録音されてること。
ユダヤ系の作曲家ですから、ナチス時代には禁止されるわけですが、まだその不幸な時代の前の録音たちなんですね。
そして、この3人の指揮者もナチスの登場とともにドイツを去り、もはやドイツ・グラモフォンには録音することは無かっただけに、貴重な録音です☆
ほとんどこちらは開いてないので(^-^;)
今日は古い時代のベルリン・フィルの録音を。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190209/15/heger/59/89/j/o0300030014353084138.jpg?caw=800)
先年久しぶりに再発されたものですが、小生の手元にあるのは、20年ほど前に発売されたものです。
曲目は…
ベートーヴェン 「コリオラン」序曲
メンデルスゾーン 「フィンガルの洞窟」
以上、指揮はワルター。
モーツァルト 「イドメネオ」序曲
モーツァルト ドイツ舞曲
メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」と「結婚行進曲」
以上、指揮はエーリヒ・クライバー
サン=サーンス 「死の舞踏」
ストラヴィンスキー 「火の鳥」(1919年版)
以上、指揮はオスカー・フリート。
このうち、ワルター指揮の2曲は1924年の録音で、まだいわゆるラッパ吹き込み式と俗に呼ばれるアコースティック録音。
なので、デジタルの音しか受け付けない方には向かないと思います。
とは言え、ワルターの壮年期の録音ということでは貴重。
晩年の悟りの境地に至ったかのような穏やかな音楽はここにはなく、フルトヴェングラーばりの振幅の激しい音楽です。
これに対して、クライバーとフリートの録音は、電機式録音のものなので、やはり格段に音質はよくなってます。
特にフリートが指揮した「死の舞踏」の冒頭のVnの不気味なソロは、非常によく録れていて艶かしくすらあります。
もちろん、さすがに「火の鳥」のような編成になると厳しいものはありますが、1928年というこの1919年版が出て10年も経ていない段階にしては、ベルリン・フィルも健闘していると思います。
フリートは電機式録音で最初に第九の全曲録音をしたり、マーラーの「復活」やブルックナーの第7交響曲を史上初めて録音したり、この時代の指揮者としては録音に非常に積極的だったようです。
なお、彼の波瀾万丈の生涯をお知りになりたいかたは、Wikipediaをご参照くださいませ。
あと、個人的に特徴的だなぁと思ったのは、メンデルスゾーンの作品が録音されてること。
ユダヤ系の作曲家ですから、ナチス時代には禁止されるわけですが、まだその不幸な時代の前の録音たちなんですね。
そして、この3人の指揮者もナチスの登場とともにドイツを去り、もはやドイツ・グラモフォンには録音することは無かっただけに、貴重な録音です☆