角を曲がるとそこは… | ★高級ホテルと南の島★

角を曲がるとそこは…

新しい部署に移ったばかりは大変です。


しっかり働いているかどうか、知らないところでチェックされているような気になります。


昨日は、20時くらいには何もやることなくなったのですが、


周囲が帰らないため、どうしようか迷ってました。


ただ、何もないのに、病院にいるのは苦痛以外のなにものでもありません…


いつもは医局で白衣を脱いで私服で病院の正門から帰るのですが、


昨日は、○ICUの誰かに私服を目撃されたら、


「こいつ、早々からたるんでないか?」


とか思われるのがとても嫌だったので、


地下から白衣のまま外へ出て、素早く白衣を脱いで、ダッシュで車まで走りました。


おかげで、今日の出勤時には、白衣を車から持って、出勤せざるを得なくなりました。


ただし、昨日持って行ったバッグは、医局に放置して帰ったので、


入れるものが何もありませんでした。


仕方なく、大きめのビニール袋を持って玄関を出たわけです。


もちろん、、このビニール袋は車に置いた白衣を病院まで持っていくためのもので、


普段は、ビニール袋を持って出勤なんてしませんよ…








前置きが長くなりましたね…






とにかく、今朝は、ビニール袋を片手に持って、マンションの廊下へ出たわけです。


時間は、結構ギリギリで、ちょっと慌てていました…


扉の鍵をかけようとしていると、


廊下を曲がった角から、女性の悲鳴とともに、激しい呼吸音が聞こえてきました。


















「キャー、はぁ…、はぁ…、はぁ…」






二人くらい居る様子ですが、こちらからは見えません。


私は、この呼吸音を聞いた瞬間に、


角の向こうで何が起きていたのかは、だいたい察しがついていました。








ただ、その角を越えないと、エレベーターへは辿りつけません…


くそーっ!! 時間ギリギリなのになぁ…


知らないフリをしようかな…


と、一瞬頭をよぎりましたが、そこを通らないと出勤できないわけです。






なにくわぬ顔で、その角を過ぎると、


そこにいたのは、カップルらしい若い男女でした。


女性は、かなり息苦しそうにその場へ座り込み、過呼吸を続けていました。


そして、彼氏らしき人が、心配そうに背中をさすっていました。


みなさん、おわかりの方もいると思いますが、


そうです…




過換気症候群(hyperventilation)ですね♪


この病気を知らない方は、こちら をご覧下さい。


↑あまり良いページを探せませんでした。



角を曲がる前から、わかっていたのですが、


もうそのときには、私の手には、なぜか不自然なビニール袋があります。


ヘガール

「どうしたんですか?」


としらじらしく、一応聞きました。


彼氏

「なんか、急に過呼吸に…」







ビニール袋を口に密着させ、ゆっくりとした呼吸を促しました。


1分くらいは、過呼吸を続けていましたが、


しだいに軽快していきましたね…





こんな偶然ってあるんですね??


私は、そのままダッシュで出勤しました。


初めて、病院の外で医療行為??をさせていただきました。




実は、過換気症候群は、救急外来でよくみる疾患の1つなんですが、


なんせ、看護婦さんがいつも紙袋を口に当ててくれてたので、


実は、自分でやったのは、初めてでしたよ…





ただ、ちょっと前までは、びびってあたふたしてたような気がしますが、


全く動じず、落ち着いて対処できた自分をみて、


俺って、成長してるんだなぁ…


なんて思っちゃいました(笑)