〔投資知識〕FXにおけるファンダメンタル分析の基本的な考え方とは? | ファンダメンタルなアウトローのFX

ファンダメンタルなアウトローのFX

FXトレードの勝ち筋は「勝率を追うのでなく、優位性を
確保する」ことです。個人投資家にはファンダメンタル
分析が必要な時代になりました。AI技術も活用して、
個人がFXで勝てる時代が到来です!

 

 

 

 

  ファンダメンタル分析(FX)の考え方

 

多くの個人投資家は、ファンダメンタル分析とは経済指標などの発表を見て「良ければ買い、悪ければ売りでトレードするもの」と考えています。もちろん、これが正しいケースもありますが本質的に間違っています。

 

この考え方は、テクニカル分析のシグナルやサインといった発想を、ファンダメンタル分析に持ち込んだに過ぎません。どうにかして売買判断する方法が欲しい、そして納得できる理由が欲しいと考えるため、こうした情報利用がおこなわれます。

 

しかし、ファンダメンタル分析を扱うとき、内在価値という考え方をまず知る必要があるでしょう。

 

 

▶内在価値を求める

ファンダメンタル分析の目的は、企業の内在価値(インストリンスックバリュー:intrinsic value)を算出し、市場価格と比較することです。市場価格が内在価値を下回っている場合、割安と判断され、投資の機会と見なされます。

 

〔解説〕内在価値

内在価値(Intrinsic Value)とは、企業や資産が持つ本質的な価値のことを指します。これは、市場価格とは異なり、その資産が持つ本来の価値を評価するための概念です。内在価値の評価は、企業の財務データや経済指標、業界の動向などを基に行われ、以下の要素が考慮されます。

 

 

▶テクニカル分析との違い

ファンダメンタル分析とテクニカル分析の違いは明瞭です。

 

 

 

 

同じチャートを見て取引をしますが、分析する対象が違います。

チャート分析(テクニカル分析)は価格差を求めるのに、価格そのものを分析します。それをチャート形状から推定します。「このパターンなら、高い確率でチャートは上昇する」と言った風に、確率的に相場予測が成り立ちます。

 

一方、ファンダメンタル分析は資産価値を考察し、価値の高い・低いを分析します。つまり「貴方は今、ドルを買いたいか?」と考えます。たとえば、アメリカの景気が極めてよく、資産価値も上昇して、資金需要が強い時にはドルを買いたくなります。株式に喩えれば、業績見通しが明るい企業に投資しようと考えるのと同じでしょう。

 

 

 

 

両者の違いは明瞭になってくるでしょう。

細かい手法は抜きに、本質的に異なる価値観で取引をすることとなります。どちらの価値観でFXトレードを進めるかによって、個人投資家としての運命を分けますね。

 

 

▶確率によるFXトレード

確率によるトレードはサンプル数によって「価格変動の標準誤差」を小さくしていき、トレードを成功に導こうと考えます。しかし、逆に言えば「なぜドルは買われるのか?」という理由を考えることをしません。ゆえに負けた時に何故負けたかを説明できない欠陥があります。つまり、投資家として人間的な成長することができません。

 

買う理由を説明できないのですから、負けた理由を理解できるはずもありません。勝率90%のハズレ10%を今回は引いたとしか言えないのです。

 

確率によるFXトレードには更に致命的欠陥がありますが、その話は別の機会とします。

 

 

▶根拠によるFXトレード

根拠を考察して投資していくトレードは、「価値が変動する理由」を十分に理解してトレードを成功に導こうとします。しかし、多くの調査・分析が必要で投資家自身に深い知識が必要となります。それゆえ、これまで個人投資家から敬遠されてきました。

 

私は仕事柄、「経済指標をいくつ言えますか?」と聞く場合があります。さらに意地悪に「アメリカCPIは、毎月何日頃に発表されますか?」、「最近アメリカCPIは、どのようなデータになっていますか?」などと質問する場合があります。当然、知識が無いと答えることはできません。そしてほとんど全員が答えることができません

 

根拠をあつかう個人投資家は、知識量で相手を凌駕する必要があり、大きな障壁となっています。しかし、もし知識の障壁を克服できたとしましょう。そうしたらどうなるでしょうか?

 

まず、自分自身で値動きの理由、相場観を説明できるようになります。すると「なぜドルが上がるのか?」という理由を説明できるようになります。理由をもってFXトレードに臨むことで、勝ったときになぜ勝てたか(負けたときになぜ負けたのか)を説明できるようになります。このことで投資家として成長できるようになるでしょう。

 

 

 

 

 

  正しい知識としてのファンダメンタル分析

 

 

▶知識差こそ正義だ!

その差は歴然で、ファンダメンタル投資家とテクニカル投資家がそれぞれ2年もたてば、話し相手にならないほどの知識差が生じます。

 

 

 

 

この記事では、これが言いたかったのです。

シンプルに言えば『知識は裏切らない』『知識は正義』なのです。この知識には「正しい」という形容詞が付きます。正しいとは価値を理解する能力のことと伝われば何よりです。

 

たとえばNHKニュースや特番などで経済を扱うとき、識者として呼ばれるのは必ずファンダメンタルに詳しい人でしょう。テクニカル分析だけの人は呼ばれません。投資界ヒエラルキーの上層にいる人々をみてください。テクニカル分析だけのトレーダーはほぼいません。

さらに、日本や世界の長者番付をみてみましょう。ファンダメンタル投資をする投資家は複数人登場しますが、テクニカルトレーダーは一人もいません。

 

 

▶障害が多いからこそチャンス

商売の世界に「参入障壁」と呼ばれるものがあります。たとえば、最近では「からあげ屋」が流動しました。原価が安く、簡単に美味しい料理となり、開店資金も少なく済みます。しかし時間が経つと一斉に淘汰されてしまいました。乱立したからです。

 

FXにおけるテクニカル分析も同じです。

あなたは何故テクニカル分析を選択しましたか?

おそらくビジュアル的に障壁引くからでしょう。

 

逆にファンダメンタル分析を選ばない理由はなんでしょうか?

たくさん勉強をしなければならない、難しい言葉も多いが理由にあるでしょう。

 

発想を転換すれば、参入障壁が高いからこそ得られるメリットが存在します。投資のプロは皆がファンダメンタルを学習しています。ほとんどが退場する個人トレーダーは皆がテクニカル分析を扱います。

 

 

他の個人投資家を圧倒的できる知識差をいったん身につければ、簡単に覆ること(負けること)はありません。自分より弱者(カモ)を作れたわけですから、彼らから搾り取る方策を用いればよいことになりますから

 

なかなか興味深い話でしょう。

 

 

 

 

記事は以上です。

また次の記事でお会いしましょう!

Fundalia financial philosophy(FFP)