『アウトロー』
と聞くと、どういうイメージがあるでしょうか?
多くの場合「無法者、ならず者、社会不適合者」のような印象があるかと思います。この場合のアウトローとは「out law」というスペルになります。outは「外れる」、lawは「法律、法」ですので。
ブログ名のアウトローとは「out low」(外角低め)という野球用語です。
外角低め(アウトロー)で三振を取った今永投手
私は、個人投資家(投資の世界における弱者)である私たちが、投資の世界で勝ち残るにはアウトロー(打たれにくい=負けにくい)の考え方が必須だと思っています。
この記事では「アウトロー」が投資に活かされる考えについて述べたいと思います。
アウトロー戦略(個人投資家が勝ち残る道筋)
まず、前提として投資家は大きく4つに区分されていると考えます。それは以下の図解です。
縦軸は、組織か個人かという分類となり「組織的投資家」とは、機関投資家、政府系ファンド、銀行、保険会社、年金、大学ファンド、個人の領域を逸脱した富裕層、ヘッジファンドです。彼らは多くの人員、巨額のマネー、高度なシステムや情報網、金融知識やノウハウを組織で共有して、組織力で勝ちに来る投資家達です。
「個人投資家」とは、あなた自身です。数万円-1000万円程度の資金力、1台のパソコンやスマホ、誰もが手にすることができる分析ツール、せいぜい数十万円のアルゴリズム、そしてあなた一人(一馬力)、投資知識もあまりない。
ここからは個人投資家に絞って話を進めますが、客観的に見て「個人と組織はどっちが勝つ?」と思いますか。今まで気づかぬふりをしていたのでしょう…
『答えは始めから自明なのです』
では、こうした中で個人投資家に勝ち抜くチャンスが無いのかと言えば、そうではありません。常に一部の個人投資家にはチャンスがあります。
その方法は、聖杯のようなトレード手法ではありません。正しい勝つ為の戦略を用意し、それにそってトレードを展開できるか?にかかっています。
辺境の投資家の領域
もう1度、同じ図解を出します。あなた(=個人投資家)は以下の4つの領域のうち、下段の2つを選ぶことができます。さて、どちらを選ぶべきでしょう?
短期投資を志向するか、長期投資を志向するか?で分かれます。なお、確率(テクニカル)投資をする投資家は、長期を志向しても短期投資に分類されます。※その理由は以下に
確率だけでは長期予測はできない
あなたは、人生の中にある選択の時に「サイコロ(直感)だけ」で決定することができるだろうか?たとえば「就職先を決める時」「人生の伴侶を決める時」「引っ越し先(物件)を決める時」「大きな買い物をする時」などです。
おそらく、持っている情報を打算・物色・吟味していくでしょう。そして最後に「考えても分からない問題」についてのみサイコロで決めるはずです。
なぜ、投資の時だけ確率(テクニカル)だけでの投資がゆるされるのですか?
相場のこと、投資のことを何も知らないからではないでしょうか?
私は「勝ち残りたければ、長期投資の道(辺境の投資家の領域)」へ向かうべきと提言しています。現在、日本の個人投資家のうち95%以上は「満員電車の領域」にいます(だから満員電車なのですが)。
ボールの位置と、領域図を見比べてください。
人が多い方(バッターサイド)を左と仮定したうえで、アウトローが何か?
これがアウトローによる勝ち筋になります。
「では、なぜこれが勝ち筋なのか?」
この問題については、次の記事に譲ろうと思います。
お読みいただきありがとうございました
次の記事で、またお会いしましょう
Fundalia financial philosophy(FFP)