2024年4月23日 ニューヨーク市場概況 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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  長期金利

 

米国債利回り(NY時間16:26)(日本時間05:26)
米2年債  4.931(-0.040)
米10年債 4.603(-0.006)
米30年債 4.728(+0.016)
期待インフレ率  2.400(-0.005)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは横ばい。この日発表の米PMIが予想を下回る内容だったことで、第2四半期以降の景気減速への警戒感が強まった。また、午後の2年債入札も好調な結果となり利回りを押し下げた。しかし、終盤には下げを取り戻す動きが見られている。

 10年債は一時4.56%付近まで低下後、4.60%付近まで戻す展開

 2-10年債の利回り格差は-36(前営業日:-36)と逆イールドは変わらず。

*米2年債入札結果
最高落札利回り 4.898(WI:4.904)
応札倍率    2.66倍(前回:2.62倍)

 

 

  米国株

 

NY株式23日(NY時間16:21)(日本時間05:21)
ダウ平均   38503.69(+263.71 +0.69%)
S&P500    5070.55(+59.95 +1.20%)
ナスダック   15696.64(+245.33 +1.59%)
CME日経平均先物 37930(大証終比:+380 +1.00%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。IT・ハイテク株も買われ、ナスダックは大幅高となった。前日の買い戻しで、これまでの調整に一服感が広がっていたようだ。インフレ上昇の粘着性への懸念とFRBの利下げ期待後退から、米国債利回りが再上昇し、それがIT・ハイテク株といった成長株を圧迫していたが、前日の動きで安心感が広がっている。また、銀行や自動車など物色の矛先も広がっているようだ。

 本日の引け後からIT大手の決算が始まり、それに対する市場の反応を見極めたい雰囲気も強い。今週はGDPやPCEデフレータといった指標も控えており、そのれも確認したい意向も強そうだ。

 ただ、まだ十分に株式のエクスポージャーが調整されたわけではないとの指摘も出ている。モメンタム戦略をとる商品投資顧問業者(CTA)は今後1週間、市場がどう動こうとも株式を売却するモデルになっていると思われるとの指摘も出ていた。機関投資家のヘッジ需要も株式の一段安に備えている兆しが出ているという。

 GM<GM>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を上回った。EBITも予想を上回っている。また、通期のガイダンスで1株利益およびEBITの見通しを上方修正した。米国でのピックアップ・トラックの販売が好調だった。

 メタバースを使った若年層向けゲーム開発などを手掛けるロブロックス<RBLX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の41ドルから48ドルに引き上げた。

 ペプシコ<PEP>が決算を受け下落。海外は好調だったものの、北米での販売量の落ち込みがそれを相殺した。

 バイオ医薬品のアビオナ・セラピューティクス<ABEO>が急落。同社の希少結合組織障害治療薬がFDAから承認されなかった。

 鉄鋼のニューコア<NUE>が決算を受け下落。第2四半期について、第1四半期比で減益を見込んでいる点が嫌気されている。主に製鉄部門が不調が見込まれ、平均販売価格の低下が影響するとしている。

 クラウドのハシコープ<HCP>に買いが強まった。IBM<IBM>が同社の買収で合意に近いと伝わった。数日中にも合意が完了する可能性があるとしている。

 GEエアロスペース<GE>が決算を受け上昇。通期ガイダンスで営業利益の見通しを上方修正した。

 

GM<GM> 45.10(+1.89 +4.37%)
ロブロックス<RBLX> 36.30(+1.34 +3.83%)
ペプシコ<PEP> 171.22(-5.24 -2.97%)
アベオナ<ABEO> 3.41(-3.95 -53.67%)
ニューコア<NUE> 174.64(-16.99 -8.87%)
ハシコープ<HCP> 29.15(+4.60 +18.74%)
IBM<IBM> 182.19(+0.29 +0.16%)
GEエアロ<GE> 162.62(+12.43 +8.28%)
GEベルノバ<GEV> 147.83(+11.14 +8.15%)

アップル<AAPL> 166.90(+1.06 +0.64%)
マイクロソフト<MSFT> 407.57(+6.61 +1.65%)
アマゾン<AMZN> 179.54(+2.31 +1.30%)
アルファベットC<GOOG> 159.92(+1.97 +1.25%)
テスラ<TSLA> 144.68(+2.63 +1.85%)
メタ<META> 496.10(+14.37 +2.98%)
AMD<AMD> 152.27(+3.63 +2.44%)
エヌビディア<NVDA> 824.23(+29.05 +3.65%)
イーライリリー<LLY> 745.69(+14.36 +1.96%)

 

 

  原油先物

 

NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=83.36(+1.46 +1.78%)

 ニューヨーク原油の期近は反発。パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が武装組織ハマス掃討を続ける見通しであることや、ロシアとウクライナの武力衝突が続く公算であることが相場を支えた。現地時間の23日にウクライナやイスラエルなどを支援する950億ドル規模の法案が上院本会議を通過し、成立する見通し。米国による追加の後ろ盾を得て、イスラエルがガザ地区南部のラファへ地上侵攻することが警戒されている。

 時間外取引で6月限は堅調に推移した後、通常取引開始を控えて売りが強まると80.88ドルまで下落。ただ、その後は買いが盛り返し、83.43ドルまで上げた。

 

 

  金先物(ゴールド)

 

NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=2342.10(-4.30 -0.18%)

金6月限は小幅続落。時間外取引では、前日、中東の衝突回避を受けて大幅安となった流れを引き継ぎ、軟調に推移し、欧州時間の取引後も30ドル超の下落で推移。日中取引では、ドル安・ユーロ高を受けて、下値を切り上げた。現物価格が2,300ドルの攻防から一時、2,330ドル台に戻したことで打診買い、買い戻しに動きも有り、急速に戻した。戻り一巡後、下げ幅を拡大場面があったが、下値は堅く推移し、再度、戻り歩調となった。日中取引の序盤に発表された4月の米PMIが弱気の数字となったことが支援材料。