〔米国〕小売売上高  事前考察&ドル相場 | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

FXトレードは、相場トレンドを読み解く力によって勝算を高めることができます。読み解くための材料になるのが経済指標と言えるでしょう。為替世界は「アメリカ経済のシェア率が高い」ので、まずアメリカの情報を確認するのが大切です。

 

 

 

 

  背景

 

5/1FOMCを控え、FRBがタカ派になるのか?それともハト派を維持するのか?揺れていますが、小売売上高はその判断材料になるでしょう。発表後にドル/円が揺れるケースもある為、注目です。

発表後の値動き以上に、ファンダメンタル分析では重要度が高いデータです。

 

 

  経済データ

 

まずCME金利予測は、下記のようになります。

先週のCPI後に、FOMC金利予測は以下の通りになりました。6月利下げを唱えた人々は一掃され、9月あるいは11月あたりが利下げ開始時期とマーケットは考えているようです。この状況に、小売売上高がどう影響するのか?見所です。

 

 

2024/2/13 時点の金利織り込み(CPI発表後)

 

 

米PCEデフレータのデータです。

インフレ率が上昇する基本は、消費の増加です。PCEデフレータや消費者物価指数(CPI)には下げ止まりの兆しがありましたが、それを消費が支えているのでしょうか?小売売上高から探ることができるでしょう。

 

 

 

 

 

  ドル相場への影響

 

 

発表直後の短期的なドル/円は次のように動きます。

小売売上高は消費系指標の代表格です。消費が強いと、インフレ圧力と投資家は考えますから、強いデータはターミナルレートの長期化と解釈されるでしょう。ドル高にバイアスが掛かります。

 

ただし、ドル/円は既に極めて高値圏(円安)にあります。

つまり発表後にドルホルダー(ドルの買い手)が利益確定に動く可能性があります。強いデータでも一時的に売られる展開が考えられます。また、明確に弱いデータが出た場合には強いドル売り(円高)になる可能性があります。

 

忘れてはならないのは、現在のドルホルダー達は利益確定のタイミングを測っています。利益を抱えているので、消費が弱い印象を与えられれば、売りに動く可能性があります。データの弱さに比して強いドル売りになるケースも考えておきましょう。

 

 

ただし今夜は、ゴールドマン・サックス等の決算があります。このへんの情報と交錯して、ややこしいチャートになるかも知れません。

 

 

 

記事は以上です。

2024/4/15

 


個人投資家には、ファンダメンタル分析が必要です。金利を読み解ければFXトレードは格段に向上します。金利を読み解くノウハウを、Fundalia(ファンダリア)では教えています。テクニカル分析だけでFXをする時代は終わりました。

 

巷には、個人投資家があつかえる金利分析法を提供している方はいません。私たちは、このノウハウを提供しています。よりプロ投資家に近い視座で、FXをやりませんか?