予想される値動き要因
☑ 豪州・RBA政策金利
☑ FRB要人による要人発言が多数(FOMC後初の発言には要注意)
☑ 日本・現金給与総額
☑ 米・イエレン財務長官 上院で議会証言
☑ 先週の米雇用統計の影響
☑ 最高裁のトランプ氏出馬資格について討論
☑ 中国・CPI、PPI
☑ 中国が春節入り レパトリも含めた影響
☑ 地政学リスクによるインフレ高騰リスク
☑ マネー信用が低下したことによる想定外のリスク
☑ 世界の景気減速(リセッション)リスク
☑ 中国の景気減速、経済危機リスク
☑ ゴトー日(5日、9日)
今週の相場所感
今週は、経済指標としては先週や次週と比べて落ち着いています。しかし、ブラックアウトが解けたため要人発言が解禁され、多くの要人発言によるファンダメンタル修正が見られるでしょう。サプライズだった先週の雇用統計も影響が残りそうです。
マーケットは次の事について整合性を求めなければなりません。「順調に下がるインフレ」と「異様に強い雇用」がどう並立し、相場観はどうバランスを取るべきか?という問題です。
1/31FOMCで「2つの使命(デュアルマンデート)」にコミットすると声明文にありました。
デュアルマンデートとは、「物価の安定」と「雇用の最大化」の2つを達成させる使命のことで、FRB金融政策のベーシックポリシーです。
実は、この2つは矛盾を抱えることになりました。つまり、雇用は強過ぎ物価は下がっている。FRBは今後、この状況を安定させるため金融政策を取るでしょう。つまりターミナルレートの長期化です。(下記データは参考資料)
インフレ率は着実に鈍化している事実
雇用は強さを維持しているどころか強さを維持している事実
今週、多くのFRBから要人発言がでてきますが、注意深く見るのはデュアルマンデートの論点に沿った部分になります。
地政学リスクも論点になります。米英軍は、イエメンでフーシ派への攻撃を強めました。フーシ派の背後にイランが居ることは誰もが知っています。イランの背後に中国とロシアが居ます。米英軍の攻撃が、どこまで影響を及ぼすのか?非常に大きな論点です。イランとアメリカが直接対決になるようなら、原油高騰などの影響を受けるでしょう。
トランプ氏の動向も気になります。今週、最高裁で彼の出馬資格について公開討論があるそうです。もしトランプ氏の出馬資格が取り消されれば?大きくファンダメンタル修正されるでしょう。出馬資格の確保が確実になってもファンダメンタルは修正されます。
日本では現金給与総額がでてきます。普段は地味な指標として流されますが、今は日銀が出口戦略(マイナス金利&YCC解除)をおこなううえで判断材料となります。米雇用統計で注目される平均時給に似たデータです。
豪州は、徐々に利下げ色が濃くなってきました。その中でRBA政策金利やブロック総裁の議会証言を控えます。豪ドルが大きなターニングポイント迎えるかも知れません。
Fundalia(ファンダリア)
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