今週の主な相場予定＆論点整理をしたブログ記事を用意しました。
相場はファンダメンタルが動き、それに沿って相場は値動きを起こします。ファンダメンタルが動きそうな予定を事前確認しておくことに意味があります。
【目次】1. 今週の相場論点/相場観2. 相場の特徴（その月特有の）3. FX 今週の主な予定/経済指標
今週の相場論点/相場観
テーマとなってくるのは、
1. 米・四半期決算（とくに金融機関の決算）
2. 米・ベージュブック
3. 各種、景況感に関する経済指標（製造業PMIなど）
4. FRB要人の発言（週末よりブラックアウトのため）
5. 比較的、材料難の週であるためのポジション調整
6. 5/3FOMCに対する思惑 先週の期待インフレ率の影響
7. 米政府・債務上限問題（リスク要因）
8. 日本のGWを控え、旅行資金等の実需に伴うドル買い、円売り
これらが、主な値動き要因となるでしょう。
今週は、やや状況が落ち着きます。ベージュブックや四半期決算などは重要ですが、ファンダメンタルを捻じ曲げるような経済指標も少なく、前後の週と比べて穏やかです（というより来週・再来週が激しい）。
今年のGW（ゴールデンウイーク）は最大9連休になります。海外旅行へ行く人も多く、実需筋によるドル確保がされるでしょう。ゴトウビを含めてドル需要が高まります。意外と大きな値動き要因ですから注意しましょう。これと同じく、日本で祭日レパトリも発生します。
要人発言も注目されるでしょう。今週を終えるとブラックアウトですので、情報が断たれます。直前情報をして価値を増すため、為替が反応しやすくなります。
全体に穏やかであるため、小動きで推移する可能性はあります。しかし、流動性が下がるがゆえに突発的ニュースで大荒れになる可能性もあります。相場の緩急については十分注意しましょう。
4月相場の特徴
4月は日本絡みの値動きが多くあります。まず新年度で、特に機関投資家やファンドが新規マネーを投じてきます。またアメリカ人投資家による日本買い（株式投資）も活発化します（日本だけではない）。これはアメリカで4/15に税還付か行われるためで、膨大なマネーが国民へ還付され、その一部がマーケットへ回ってくるためです。年に1度のイベントですが、再現性が高いため覚えておくと良いでしょう。
日本だけでなく、アメリカでも株高になりやすいと言われています。これは5月「セルインメイ」の布石に繋がっていくと考えられています。為替相場は、このマネーの影響を受けます。
また日本では本決算の発表が始まり、それも株式・為替へ影響します。
そしてもう1つ。
4月下旬からGW（ゴールデンウイーク）が始まり、日本では海外旅行による外貨需要（特にドル）が増えます。日本企業もGW中のドル需要を踏まえて買い増す（特に輸入企業）ため、4月はドルが買われやすくなります。人々は4月に心機一転しますから、そういう心理効果も影響するでしょう。
FX 今週の主な予定/経済指標
17日（月曜）
07:45 ＮＺ3月食品価格指数
15:30 インド3月卸売物価指数
16:00 トルコ3月住宅販売
21:30 加2月国際証券取扱高
21:30 加2月卸売売上高
21:30 米4月ニューヨーク連銀製造業景況指数
22:00 カンリフ英中銀副総裁、講演
23:00 米4月ＮＡＨＢ住宅市場指数
25:00 バーキン・リッチモンド連銀総裁、講演
29:00 米2月対米証券投資
Ｇ7外相会合[長野県軽井沢町]
米企業決算
チャールズ・シュワブ
Ｍ＆Ｔバンク
ステート・ストリート[20:30]
18日（火曜）
10:30 豪中銀理事会議事録[4月]
11:00 中国1-3月期ＧＤＰ統計
11:00 中国3月小売売上高
11:00 中国3月鉱工業生産
11:00 中国3月固定資産投資
14:00 日3月マンション市場動向調査
14:30 日3月全国百貨店売上高
15:00 英3月雇用統計
15:00 英2月ＩＬＯ失業率
17:00 伊2月貿易収支
18:00 ユーロ圏4月ＺＥＷ景況感指数、
18:00 独4月ＺＥＷ景況感指数
18:00 ユーロ圏2月貿易収支
20:30 トルコ2月住宅価格指数
21:30 加3月消費者物価指数
21:30 米3月住宅着工件数
21:30 米3月建設許可件数
21:55 米レッドブック週間小売売上高
24:00 マックレム・カナダ中銀総裁、ロジャース・カナダ中銀上級副総裁、議会出席
26:00 ボウマンＦＲＢ理事、講演
Ｇ7外相会合、林外相が議長国として記者会見[軽井沢町]
欧州連合[ＥＵ]環境相会合[非公式、19日まで]
ノルウェー議会、ＳＷＦ巡る公聴会
米企業決算
ＪＢハント・トランスポート・サービシズ
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン[19:30]
バンク・オブ・アメリカ[19:45]
ジョンソン・エンド・ジョンソン[19:45]
ロッキード・マーチン
ゴールドマン・サックス・グループ[20:30]
19日（水曜）
09:30 豪3月ウエストパック景気先行指数
13:30 日2月鉱工業生産[確報]
13:30 日2月設備稼働率指数
14:30 森田日証協会長、記者会見
15:00 英3月消費者物価指数
15:00 英3月小売物価指数
15:00 英3月生産者物価指数
15:00 ＥＵ3月新車登録台数
16:00 トルコ4月消費者信頼感
16:00 メクラー・スイス中銀理事、講演
16:15 3月訪日外国人客数
17:00 ユーロ圏2月経常収支
17:30 英2月ＯＮＳ住宅価格
17:30 伊2月経常収支
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数[改定値]
18:00 ユーロ圏2月建設支出
18:30 ドイツ10年債入札
20:00 米ＭＢＡ住宅ローン申請指数
21:15 加3月住宅着工件数、
21:30 加3月鉱工業製品価格
21:30 加3月原料価格指数
22:25 デコス・スペイン中銀総裁、講演[ダブリン]
23:30 ＥＩＡ週間石油在庫統計
25:00 シュレーゲル・スイス中銀副総裁、講演
25:00 シュナーベルＥＣＢ理事、講演
25:30 マン英中銀委員、講演
27:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
欧州連合[ＥＵ]環境相会合[非公式、最終日]
米企業決算
ネットフリックス[05:00]
ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス
オムニコム・グループ
シンクロニー・ファイナンシャル[19:00]
ナスダック
ベーカー・ヒューズ[20:00]
アボットラボラトリーズ
シチズンズ・フィナンシャル・グループ
トラベラーズ
ＵＳバンコープ
モルガン・スタンレー[20:30]
20日（木曜）
07:45 ＮＺ1-3月期消費者物価指数
08:00 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁、講演[ＮＹ]
08:50 日3月貿易収支[通関統計]
10:00 ＳＷＩＦＴ[国際銀行間通信協会]3月決済シェア
10:30 豪1-3月期ＮＡＢ企業信頼感指数
12:00 ＮＺ3月非居住者国債保有率
13:30 日2月第三次産業活動指数
15:00 日3月工作機械受注[確報]
15:00 独3月生産者物価指数
15:45 仏4月ＩＮＳＥＥ企業景況感
15:45 仏4月生産アウトルック指数
15:45 仏4月景況感指数[総需要]
18:00 ベルギー4月消費者信頼感
20:30 欧州中銀、議事要旨公表[3月16日分]
21:30 米4月フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米新規失業保険申請件数
22:15 ビスコ・イタリア中銀総裁、講演[ロンドン]
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感[速報]
23:00 米3月中古住宅販売件数
23:00 米3月景気先行指数
25:00 ウォラーＦＲＢ理事、講演
25:20 メスター・クリーブランド連銀総裁、講演
28:00 ボウマンＦＲＢ理事、イベントに参加
日銀支店長会議、日銀地域経済報告[さくらリポート]
米企業決算
ＩＢＭ
ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ
テスラ
キンダー・モルガン
クラウン・キャッスル
フィフス・サード・バンコープ[19:30]
ハンチントン・バンクシェアーズ（オハイオ州）
フィリップ・モリス・インターナショナル
マーシュ・アンド・マクレナン
アメリカン・エキスプレス[20:00]
スナップオン
プール
アラスカ・エア・グループ
ニューコア
キーコープ
ＡＴ＆Ｔ
コメリカ
ユニオン・パシフィック[20:45]
21日（金曜）
06:00 ボスティック・アトランタ連銀総裁、講演
08:00 豪4月製造業／非製造業ＰＭＩ[速報]
08:01 英4月ＧＦＫ消費者信頼感
08:30 日3月全国消費者物価指数
08:45 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
15:00 日銀金融システムリポート[4月号]
15:00 英3月小売売上高
16:00 スイス3月マネーサプライ
16:15 仏4月製造業／非製造業ＰＭＩ[速報]
16:30 独4月製造業／非製造業ＰＭＩ[速報]
17:00 ユーロ圏4月製造業／非製造業／総合ＰＭＩ[速報]
17:30 英4月製造業／非製造業ＰＭＩ[速報]
18:00 イタリア2年債入札
21:30 加2月小売売上高
22:45 米4月製造業／非製造業／総合ＰＭＩ[速報]
29:35 クックＦＲＢ理事、講演
[インドネシア、トルコ、ブラジル]休場
米企業決算
ＣＳＸ
シーゲート・テクノロジー・ホールディングス
ＰＰＧインダストリーズ
リージョンズ・ファイナンシャル
プロクター・アンド・ギャンブル
シュルンベルジェ[20:00]
アメリカン航空グループ
フリーポート・マクモラン
22日（土曜）
なし
23日（日曜）
統一地方選挙
衆参5選挙区補欠選挙
※特に重要と思われるファンダメンタル情報をピックアップしている
※トレンド＆リスク戦略（トレード手法）で役に立つという基準で情報を載せている
※諸事情により発表予定は変更される場合がある
※情報が入り次第、上記予定を修正する場合がある
経済指標など、為替相場の値動きを誘発する情報をファンダメンタル情報といいます。FXトレードでは、これら情報を巧みに活用することで、先々の相場観を見通すことができます。すると、目先のチャートしか見ていない個人投資家（トレーダー）に対し、必然に優位を築くことができます。
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