前営業日の米国市場の総括です。
為替を知るには株式、長期金利、商品市場の知識も必要になります。
為替相場と他市場は相互に影響し合う関係にあります。ゆえに、相場観を知りたければ、他市場へも目を向けなければなりません。色が付いているのは、それぞれの市場が値動きした理由です。理由を追うと相場が見えてきます。
毎日確認すると、投資力は劇的に伸びるでしょう。
それほど、値動きの理由を把握することは重要なのです。
〔米株式〕
20日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比92.20ドル高の32849.74ドルとなった。足元で相場下落が続いていたこともあり、値ごろ感を意識した買いが入った。半面、日銀のサプライズ的な金融政策修正を受けて日本の国債利回りが急騰し、つれる形で米長期金利も大幅に上昇したことが相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も5日ぶりに反発し、同1.08ポイント高の10547.11で取引を終えた。
〔米長期金利/国債市場〕
20日の米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。表面利率4.125%の10年物国債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は安い)3.68%で終えた。日銀が長期金利の許容変動幅を拡大したことを受けて日本の国債利回りが急騰すると、米長期金利もつれる形で上昇した。利回りは一時3.70%台と11月30日以来の高水準を付けた。
米国債利回り(NY時間16:31)
2年債 4.266(+0.010)
10年債 3.694(+0.109)
30年債 3.747(+0.113)
期待インフレ率 2.248(+0.085)
※文章とデータを抜いた時間が異なる為、少し食い違う場合があります
〔米原油先物(オイル)〕
20日のニューヨーク原油先物相場は続伸。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)で2月限の終値は前営業日比0.85ドル高の1バレル=76.23ドルとなった。
対円を中心にドル安が進んだことで、ドルで取引される原油先物は割安感から底堅い動きとなった。中国の規制緩和による需要の高まりはあるものの、中国ではコロナ感染者が急増していることは引き続き重しとなっている。
〔米金先物(ゴールド)〕
20日のニューヨーク金先物相場は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる2月限は前営業日比27.7ドル高の1トロイオンス=1825.4ドル。
日銀が長短金利操作の運用に関して、長期金利の許容変動幅を拡大すると発表したことで、円を中心にドルがほぼ全面安になった。この影響で、ドルで取引される金先物は割安感から大幅に反発した。
〔VIX指数(恐怖指数)〕
20日のシカゴ・オプション市場(CBOE)でS&P500種株価指数オプションの値動きに基づいて算出される変動性指数(VIX、恐怖指数)は低下。4時54分時点では21.57と前営業日の清算値22.42から0.85ポイント低い水準で推移している。
〔米為替市場〕
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に反落。終値は131.73円と前営業日NY終値(136.91円)と比べて5円18銭程度のドル安水準だった。日銀による事実上の利上げを受けて東京市場および欧州市場で進んだ円高・ドル安はNY時間に入っても継続した。節目を次々と下抜け、2時過ぎには8月2日以来の安値となる130.58円まで下げ足を速めた。一方、同日安値の130.41円が目先のサポートとして意識されると、高値からすでに7円弱下落していることからも売りは一服。引けにかけて131.80円台まで下げ渋った。
ユーロ円も大幅に反落。終値は139.95円と前営業日NY終値(145.21円)と比べて5円26銭程度のユーロ安水準だった。日銀のサプライズ的な実質利上げをきっかけに円が独歩高となり、ユーロ円は138.81円まで大きく値を下げた。もっとも、引けにかけては140円付近まで持ち直すなど、総じてドル円と同様の展開となった。
ユーロドルは続伸。終値は1.0624ドルと前営業日NY終値(1.0607ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。NY序盤には一時1.0658ドルまで上昇したものの、昨日高値との面合わせに留まるなど、円主導の相場となったため、ユーロドル自体に方向感は出なかった
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