〔米株式〕
24日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発。終値は前営業日比99.13ドル高の34364.50ドルとなった。米国の早期金融政策正常化への警戒感やウクライナ情勢への懸念から、株式市場からの資金流出が広がった。ダウ平均は一時1100ドル超下落し、昨年4月1日以来の安値を付ける場面があった。ただ、足もとで相場下落が続いたあとだけに引けにかけては短期的な戻りを期待した買いが入り、上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反発し、同86.21ポイント高の13855.13で取引を終えた。4.9%近く急落したあとは急速に買い戻しが優勢となり、プラス圏を回復した。
〔米長期金利〕
24日の米国債券相場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落。表面利率1.375%の10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は安い)1.77%で終えた。ウクライナ情勢への懸念から、安全資産とされる米国債には買いが先行したものの、大幅続落して始まった米国株が持ち直すと一転下落した。
■基礎知識■
債券(国債)買いが入ると、長期金利は低下する。債券価格と長期金利は反相関している。なお、文面での売り買いは債券について述べている。文面は、長期金利ではなく債券価格の解説となっている。
〔米原油先物〕
24日のニューヨーク原油先物相場は3営業日続落。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)3月限の終値は前営業日比1.83ドル安の1バレル=83.31ドルとなった。ウクライナや中東の地政学リスクの高まりを受けた原油供給への懸念もくすぶる。しかし、地政学リスクや各国の株安が景気を冷やし、原油の需要を弱めるとの懸念が売りを誘った。
〔米金先物〕
24日のニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる2月限の終値は前営業日比9.9ドル高の1トロイオンス=1841.7ドルとなった。ウクライナ情勢が緊迫化。ダウ平均が一時1100ドルを超える下落となるなど米株も大幅安となり、安全資産とされる金が買われた。米金利の低下も、金利が付かない資産である金の相対的な価値の高まりを意識させた。
〔VIX指数(恐怖指数)〕
24日のシカゴ・オプション市場(CBOE)でS&P500種株価指数オプションの値動きに基づいて算出される変動性指数(VIX、恐怖指数)は上昇。5時37分時点では31.31と前営業日の清算値28.85から2.46ポイント高い水準で推移している。
2021年3月より、米市場のpickup情報を毎日載せるようになりました。この情報の利用法について、簡単に振れたいと思います。主なり方法は2つあります。
❶ 値動きの理由を把握できる ※当面マーカーを引きません
記事では色付けされた部分があります。これは値動きした理由・背景になるものです。どういう理由で、相場がどう動いたのか?これは日々の相場から学ぶのが一番手っ取り早いでしょう。ですから、日々の相場から値動きの癖や修正を見つけます。本記事のような短評は、相場観全てを把握できない一方、本当に重要だった事柄がUPされます。これを把握できるだけで、投資力は格段に上昇します。
❷ 本当に役立つのは後日である
この情報は、翌日に読んでもあまり感銘を受けません。しかし、後日(1か月後かも知れないし、数年後かも知れない)読むと、非常に大きな価値を生みます。
数年前のチャートです。昼時にNZドルが暴落しました。何故でしょうか?
何年か経って記憶が薄れても、こうした情報から相場を学ぶことができます。それは投資家としてとても有益な情報になるでしょう。
pickup情報は、このように活用していただければと思います。
相場とは、『何があって、どう動いた』の連続ですから!
Fundalia(ファンダリア)
(HP) https://fundamental.shop-pro.jp/