第3章(6) 格付けとは | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

「格付け」についての解説をします。格付けは、国や企業の信用度を「AAA」「BB+」といった風に記号で確認できる便利なデータです。直感的に他と比較ができる点で、初心者でもすぐに活用できるデータです。FXトレードで必要になる場合があるため、覚えておくと便利です。

 

※Fundalia(ファンダリア)で教えるファンダメンタル分析の考えに沿って説明して参ります。ですから、一般的な知識とは異なる場合もございます

 

 

 

 

〖格付けとは〗

 

格付けを専門に行う企業(格付け機関)が、国や企業の債務返済能力を評価します。よく「AAA(トリプルエー)」などと表現されるのは、こうした格付けの事です。FXでは、格付けの変動により値動きが起こったり、相場トレンドが変化する場合があります。近年で最も有名なのはギリシャ危機でしょう。国の格付けが「SD(選択的デフォルト)」まで最終的に下がりました。

 

格付け機関で有名な所は、ムーディーズ、スタンダード&プアーズ(S&P)、フィッチ・レーティングス、日本格付け研究所などです。ムーディーズ、S&P、フィッチで格付け御三家と呼ばれることもあります。この3社がロイターなどのニュースに登場した場合注意して記事を確認しましょう。

 

 

 

〖デフォルト(債務不履行)〗

 

格付けと密接に関係しているのが、デフォルト(債務不履行)です。国や企業が債務を返せず破綻したしたことを言い、FXの場合は特に国家財政のデフォルトが注目されます。2020年5月にアルゼンチンが事実上のデフォルトになりました。アルゼンチンは2014年年にも引き起こしており、頻繁に破綻しています。

 

ギリシャも2011年に事実上のデフォルト。ユーロ危機(2010年-)の引き金になりました。この時、信用不安による国債価値低下(長期金利の暴騰)が発生。ギリシャ国債は年40%超もの水準に跳ね上がっています。いわゆるソブリン危機(国債危機)と呼ばれます。

 

2021年には中国不動産企業の恒大集団がデフォルト危機に陥っています。恒大集団は企業ですが、負債額が30兆円もあり、ファンダメンタルに影響を及ぼすほどの規模であるため、格付けが注目されています。

 

デフォルト・リスクを予測するのに格付け情報は欠かせません。いずれどこかで巨額デフォルトが発生する可能性は十分あり、ファンダメンタル分析でも重要な位置づけです。大きな値動き(暴落)に巻き込まれる可能性があるため、FXトレードで重要な知識です。

 

 

 

 

〖格付けの確認〗

 

国の格付けを調べる方法は、下記を使うと参考になります。下記linkはスタンダード&プアーズ社のサイトで、各国の格付けが一目瞭然に分かります。時折確認することをお勧めします。

 

S&P社の長期格付けを確認できます。とても便利なので、時折チェックすることをお勧めします。
 

格付けは普段あまり話題になりません。しかし、格付け見通しの変更などによって、急に話題になり、値動きに中心に据えられる場合があります。そのため、突然必要となった時に備え格付けの知識は持っておくと良いでしょう。

 

 

 

 

初稿 2021/4/1

更新  2021/10/11

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本稿で解説しているファンダメンタル投資ノウハウの上位互換です。ブログで紹介している記事や公開トレードは、すべて本書にかかれた仕組みでおこなわれています。

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