〔米株式〕
20日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比188.11ドル高の34084.15ドルとなった。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)銘柄に買いが入り一時330ドル超上昇した。前日に急落した暗号資産(仮想通貨)ビットコインが反発し、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだ面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発し、同236.00ポイント高の13535.74で取引を終えた。
〔米長期金利〕
20日の米国債券相場で長期ゾーンは反発。表面利率1.625%の10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は高い)1.62%で終えた。5月米フィリー指数が予想を大幅に下回ると、「米金融緩和策の長期化方針は変わらない」との冷静な見方が改めて強まり、債券買いが進んだ。
〔米原油先物〕
20日のニューヨーク原油先物相場は3日続落した。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)で6月限の終値は前営業日比1.31ドル安の1バレル=62.05ドルとなった。
引き続きイラン核合意交渉の進展期待が高まっていることを背景に原油は売りが継続。米・イラン両国が核開発問題で歩み寄り、イラン産原油の輸出解禁による供給過剰への警戒感が強まっている。
〔米金先物〕
20日のニューヨーク金先物相場は小幅ながら6日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心となる6月限は前営業日比0.4ドル高の1トロイオンス=1881.9ドルとなった。為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての原油は割安感から買いが入るも、米株が反発し投資家のリスクオフムードの後退による売りも散見し、方向感は限られた。
2021年3月より、米市場のpickup情報を毎日載せるようになりました。この情報の利用法について、簡単に振れたいと思います。主なり方法は2つあります。
❶ 値動きの理由を把握できる
記事では色付けされた部分があります。これは値動きした理由・背景になるものです。どういう理由で、相場がどう動いたのか?これは日々の相場から学ぶのが一番手っ取り早いでしょう。ですから、日々の相場から値動きの癖や修正を見つけます。本記事のような短評は、相場観全てを把握できない一方、本当に重要だった事柄がUPされます。これを把握できるだけで、投資力は格段に上昇します。
❷ 本当に役立つのは後日である
この情報は、翌日に読んでもあまり感銘を受けません。しかし、後日(1か月後かも知れないし、数年後かも知れない)読むと、非常に大きな価値を生みます。
数年前のチャートです。昼時にNZドルが暴落しました。何故でしょうか?
何年か経って記憶が薄れても、こうした情報から相場を学ぶことができます。それは投資家としてとても有益な情報になるでしょう。
pickup情報は、このように活用していただければと思います。
相場とは、『何があって、どう動いた』の連続ですから!