〔FX知識〕 経済指標=ファンダメンタル分析ではない! | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

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FX投資でファンダメンタル分析というと、経済指標をみてトレードする手法と考えるトレーダーが多いかと思います。確かに「予想」と「結果」(発表値)を比較して、「良ければ買い」「悪ければ売り」というのは理解しやすいでしょう。書店に出回るFX関連の書籍でも、多くでこのように説明されています。

 

こうした経済指標の発表から判断してFXトレードする方法を指標トレードと呼んでいます。

 

この図解は間違っている。FXはこの考え方がでは勝てない!

 

実は、経済指標が強く、結果として(当事国の)通貨が値下がりする事は珍しくありません。むしろ、よくある事と言えるでしょう。それを考えれば、予想と結果を比較してFXトレードをするのは賢い方法とは言えません。

 

なぜなら、相場の値動きを理論で説明する場合、「指標が強い=相場上昇」は当然のことです。米・雇用統計が強ければ、ドルは買われるべきでしょう。しかし、現実の相場で対応する場合は、別の思考を巡らせなければなりません。強い指標が出たのは良いが、データが発表されてから、全ての投資家が買いに回るわけではない。

 

むしろ、強いデータを見て利益確定する投資家もいます。経済指標の結果を見てからポジション(=始点)に動く投資家がいる一方で、経済指標の発表をFXトレードの終点と考える投資家もいます。

 

このあたりの折り合いを考えなければ、経済指標の結果をFXトレードに活用することはできません。当然、勝てることもあるでしょう。しかし効果的に利益を残すFXトレードにはなり得ません。

指標トレードは、ある条件が整ったときのみ有効なトレード手法です。ここでいう条件に付いては、別の記事で解説をします。

 

 

 

〖経済指標は、トレード材料にあらず!〗

 

ファンダメンタル分析を学ぶFX投資家に、最初に教えたいことの1つに「経済指標はトレード材料ではない」があります。ほぼ全ての方が、経済指標を見て何らかのトレード判断を下そうとします。ですが、これは誤りです。

 

米・雇用統計は、発表後にしばしば乱高下する超重要な経済指標です。ファンダメンタル分析をしていない方でも、結果に注目するでしょう。そんな雇用統計でも、そのデータだけで為替相場の値動きを予想するのは無理があります。

 

経済指標は、FXトレードするための予想するための資料として扱います。原則として、直接的に結び付けたりしません。ファンダメンタル分析では、雇用統計が強かったとしても「雇用が強いから、今後は消費が強くなりそうだ。ゆえに次は消費など関連する指標を確認する」と言う風に利用します。「ドルを買おう」とは考えません。

もし後日に、消費やインフレ率、製造業などの経済指標も強いデータがでてくれば、「ドルを買う余地がある」と判断します。こうしてドルを買う準備に取り掛かるのです。

 

ファンダメンタル分析は、相場観をいかに把握するかが勝敗分岐点となります。そのためには、短絡的な結論を避けねばなりません。経済指標=ファンダメンタル分析という発想は、投資で勝つには有害な認識です。

 

 

 

初稿 2021/3/22

 

お読みいただき、誠にありがとうございました。

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