解任されたアーバルTCMB総裁
先週18日に利上げを実施した、トルコ中銀(TCMB)でありますが、トルコ中銀のアーバル総裁が週末に解任されました。アーバル総裁は西欧的な良識の持主であり、極めて高いインフレ率を退治するため、利上げを繰り返してきました。
トルコリラ相場が、ここ数ヶ月盛り返していたのは彼の功績です。
この利上げを快く思わないのが、エルドアン大統領です。彼は利上げを非常に嫌う人物として有名で、インフレ高騰により経済混乱している時に利下げするよう求めた人物です。「利下げによりインフレ率は下がる」と信じている素振りが見られます。過去に、そうした発言を繰り返していました。
今後、トルコ中銀(TCMB)は利下げへ舵を切ると見込まれます。当然、リラは売られるでしょう。
2018年にトルコリラ危機(暴落)がありましたが、この時の構図へ戻りました。
相当崩れる可能性があります。トルコリラ/円は、去年秋につけた12.00円を割り込むシナリオも視野に入ります。