(10月5日更新) 今週の相場観・見通し
FXに関係する米国市場(pickup)
〔米株式〕
2日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比134.09ドル安の27682.81ドルとなった。トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染し、米政治の混乱を嫌気して寄り付き直後には430ドル超下げた。ただ、米与野党は追加経済政策を巡り「今週末に何らかの合意に至る可能性がある」との期待が高まると買い戻しが優勢となり、指数はプラス圏を回復する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落し、同251.49ポイント安の11075.02で取引を終えた。アップルやアマゾン・ドット・コムなどが下げた。
FX・為替 値動き要因/ファンダメンタル変化
〔相場の状況〕
● 原油先物は需要減思惑で安値水準
● 金先物はリスク環境にあっても下落基調続く
● トルコリラはダウントレンド続く
● ドル/円は105円50銭をはさみレンジ相場が続く
〔ファンダメンタル修正要因〕
● バイデン候補の支持率優勢が伝わる
● トランプ大統領は5日にも退院と報道(すでに一時的に退院)
● 新型コロナウイルス追加対策法案 成立に向けて山場
● 日本で財政出動の動きが発生 数兆兆円規模の可能性も
● スペイン、ドイツ、英国でもロックダウン導入の可能性
● ブレグジット交渉は交渉期限近づき重大局面へ
● 米でバレット最高裁判事をトランプ大統領が指名
● 新型コロナウイルス追加対策法案への楽観・悲観が交錯
● 大手金融機関による巨額マネーロンダリング問題(フィンセン文書)
● 欧州でロックダウン再導入の動き
● 豪RBA副総裁「為替介入も選択肢」
● ECBはユーロ高を意識しはじめる
● 間もなく米国で最初のワクチン認可が下りる可能性高まる
● 日本は政権交代に伴う相場混乱に警戒
● WTOの米国批判とトランプ大統領の反応
● ユーロ圏経済の早期回復を確認
● 英国が国内市場法案を提出 不透明感が広がる
● 米株サービス”ロビンフット訴訟問題”
● 豪財務相 「減税前倒しの計画ある」
● 新型コロナウイルスのワクチン認可が早まると報道
● FRBは平均インフレ・ターゲットの導入を明言 YCC観測は後退
● 世界で感染者増加が続く
● 米中対立 報復合戦の様相
本日は、リスク許容度の変化による相場なるでしょう。
トランプ大統領の退院、新型コロナウイルス追加対策法案への期待感、ブレグジット交渉への不安感など、思惑に拠った値動きが強まるでしょう。本日は、荒い乱高下になる可能性があります。振り回されれないよう注意しなければなりません。
ファンダメンタル情報は、ISM非製造業景況指数に注目が集まります。月末から続く米国の重要指標群の最後となります。米国のファンダメンタルを確認できるでしょう。
新型コロナウイルス追加対策法案は、トランプ大統領が成立を後押ししたことで妥結に向けて動く可能性が高いです。リスク選好要因として作用します。しかし、その後にリスク回避要因がずらりと並んでいる事を把握してトレードする必要があります。たとえば、与野党合意が発表されたのをピークに、利食いに押されて相場急落という展開も想定されます。
全然ポジティブな相場でないことを前提に、トレードに取り組むべきでしょう。
FX 本日の主な予定/経済指標
<国内>
○15:40 黒田東彦日銀総裁、あいさつ(全国証券大会)
<海外>
○16:00 9月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月比1.30%/前年比12.15%)
○16:50 9月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値(予想:47.5)
○16:55 9月独サービス部門PMI改定値(予想:49.1)
○17:00 9月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:47.6)
○17:30 9月英サービス部門PMI改定値(予想:55.1)
○18:00 8月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比2.5%/前年比2.2%)
○22:45 9月米サービス部門PMI改定値(予想:54.6)
○22:45 9月米総合PMI改定値
○23:00 9月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:56.3)
○23:45 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○6日04:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○豪州は4日から夏時間に移行済み
○豪州(労働者の日)、中国(国慶節・中秋節)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。