〔米国〕生産者物価指数(PPI)は強いデータでした | Fundalia since 2007

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トレンド&リスク戦略というファンダメンタル手法を使ったFX投資
為替を最も値動きさせるのはFOMCや金融政策
ならば金利を重視して投資するのが賢いでしょう

 

生産者物価指数(PPI)(8月)21:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.6%(前月比)
結果 -0.2%
予想 -0.3% 前回 -0.4%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.5%(コア・前月比)
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前年比)

 

生産者物価指数(PPI)は、工場から店頭への出荷価格(物価)です。店頭から消費者への販売価格である消費者物価指数(CPI)の前工程に当たり、CPIに対して影響力と先行性があります。そのためPPIが強いデータという事は、将来的にCPIが強くなることを証明する資料として扱えるでしょう。

 

PPIは非常に強いデータになりました。米国のインフレ率に対する評価は上方修正しなければなりません。この事は一般的にドル買い要因として受け止められるでしょう。しかし発表後にドルは強めの売りとなっています。

 

その理由は2つ。

①インフレ率に上昇圧力がかかっても、FRB政策金利に上昇圧力が掛からない

②インフレ上昇により、実質金利はむしろ下がる

 

結果としてドルは売られます。

もし、この結果を受けて来週のFOMCで出口戦略の確率が高まるのであれば、ドルは爆上げしていたでしょう。経済指標が強いから、ドルは確実に上がるとは限らないのです。FX投資をするとき、この原則をよく知っておきましょう。