2020年4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率で27.8%減と、新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の経済活動が停滞する中、GDP統計をさかのぼれる1955年以降で最大の落ち込みとなった。マイナス成長は3四半期連続。内閣府が17日発表した。
4月に緊急事態宣言が発令され、外出自粛や休業要請でGDPの過半を占める個人消費が大幅に縮小したほか、企業の設備投資や輸出も減少した。(引用:ブルームバーグ)
▼27.8%と強烈な下げを記録しました。しかし、日本のGDP統計は「前期比年率」という特殊な集計方法を採っているため、見た目ほど悪いデータではありません。前期比年率とは、前期(四半期)データを単純に4倍して季節調整したデータです。つまり、前期が特別悪かったため極端なデータになりました。実際に2020年は▼5.0%台で収まるはずです。
データの読み方を知らないと、パニックに陥ってしまうでしょう。実際、吃驚した方も多かったのではないでしょうか。
今回のデータに、緊急事態宣言の影響が織り込まれています。だから悪く、11月中旬に発表される第3四半期では、逆にすごく強いデータが見られるでしょう。+20.0%みたいなデータが期待できます。
ただ、数字を絶対値で読むと、やはり日本経済が悪化していると考えなければなりません。もう1つ、世界主要国と比べればコロナショックの影響は比較的軽微であることも、付け加えておきます。