【 今日の相場観&見どころ 】
おはようございます、蝦夷守です。
今の相場観は、米国は1強と言っていい良好な経済状況と、トランプ大統領による不透明感が反面的に存在します。サマーバケーションを控えた手仕舞いの動きまで意識しての相場になるでしょう。夏枯れ相場は日本はお盆が終わり平常に戻りつつありますが、欧州は2~5週間の休暇が普通。米国も10日ほどありますから、まだ流動性が戻ってこないでしょう。難易度の高い相場です。
ファンダメンタル情報は、米公聴会に注目が集まります。場合によっては乱高下も予想されるので注意が必要。マーケットには個人トレーダー、ヘッジファンドなど短期筋が多く荒れやすい要素になるでしょう。経済指標は材料になりませんが、イェンス・バイトマン独連銀総裁発言は注目です。彼は次期ECB総裁の最有力候補(かなりのタカ派)です。それを踏まえて観察することで彼の発言に意味が出てきます。
トルコリラの見通しについては、こちらの記事をお読みください。もう1つのBLOGへ移動します。
https://outlawfx.thebase.in/blog/2018/08/14/153952
【貿易戦争の動向・推移】
米国・中国の貿易戦争に関する情報が入ってくればマーケットは急変しますので、よく観察しましょう。トランプ大統領が追加関税(保留中の関税発動)をいつ示唆しても不思議ありません。自動車&自動車部品関税について、EUやカナダ、メキシコあたりの対米関税も意識されます。11日に対中関税で保留中の2000億㌦について、リストを発表すると述べ2カ月ほど意見公募すると報道されました。日程から推察するにリーマンデー(9/15)あたりが危険日となります。
7/21にはトランプ大統領が関税額を5000億㌦にすると示唆。
7/26トランプ大統領とユンケル委員長がワシントンで会談。EUが液化天然ガスなどの輸入量を増やす約束をする替り、新たな関税をたがいにかけないと合意。市場は好感。
8/1トランプ大統領は2000億㌦の関税を10%⇒25%へ引き上げる方針を準備
8/17中国は米国へ通商協議のため次官級代表団を派遣
9月上旬頃 対日本で自動車&自動車部品関税について結論
8/20-23 8/1の方針を公聴会で協議
【FX・ファンダメンタルにかかわる論点】
●トランプ大統領が新たな減税策を計画
●米中が報復関税の応酬つづく(さらに激化する様相)
●米国が中国による米企業への投資を抑制させる方針(リスク回避)
●米が自動車・自動車部品関税を検討中(8月上旬に結論予定)
●トランプ大統領 ツイッター砲 (つねに突発的リスク)
●英国で深まる政局不安(テリーザ・メイ英首相は苦境)
●英国とユーロ圏は穏健な離脱が出来ない可能性
●ドイツでも政局不安勃発(先送りする形で解決したが火種は残る)
●イタリアでユーロ圏離脱思惑(リスク高まれば長期金利は急騰)
●ユーロ圏・経済指標が悪化
●ECBによるテーパリング実施(利上げは2019年夏までしない方針を示唆)
●新興国から資金流出(レパトリエーション)が続く (通貨危機の可能性)
●米1.5兆㌦減税が経済へあたえる効果 (経済への織り込み)
●米国・トルコの対立激化 リラ売りが加速
●米で逆イールドカーブ発生への警戒強まる(発生すればリスク回避)
●FRBは順調に利上げを進める意向
●日本は地震&豪雨&猛暑のファンダメンタルへの影響懸念
●中国が人民元阻止に動き始める
●トルコリラは通貨危機に発展(他相場へも波及)
●23-25日 ジャクソンホール・シンポジウム
●中国が米国へ通商協議の代表団を送る
●20-23 米公聴会 2000億㌦の関税税率10%⇒25%を協議
<国内>
特になし
<海外>
○08:01 8月ライトムーブ英住宅価格
○15:00 7月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.2%)
○18:00 6月ユーロ圏建設支出
○24:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○21日03:00 バイトマン独連銀総裁、講演
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
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