ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は21日、ユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)の退任と、オランダのダイセルブルーム財務相の新議長起用を決めた。今後はダイセルブルーム氏が債務危機対応の最前線で指揮を執る。
ユンケル氏(58)はユーロ創設に立ち会い、1991年のマーストリヒト条約の締結交渉にはルクセンブルク財務相として加わった。95年に同国首相に就任し、2005年からユーログループ議長を務めてきた。ダイセルブルーム氏(46)は昨年11月に自国の財務相に就任したばかり。
ダイセルブルーム氏は財務相会合前に記者団に対し、金融市場の緊張が和らぎつつある中で、自身の使命は「ユーロとユーロ圏、経済見通しへの信頼を一段と回復させることにある。それが当面の主要任務だ」と述べた。(ブルームバーグ13/1/22)
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ユーロ圏の経済・財政を政治的に司るユーログループ議長職(ユーロ圏・財務相)にオランダのダイセンブルーム氏が就くそうです。欧州危機も終わっていない中で、経済政策を強く引っ張っていく指導力が求められます。その意味で、ユンケル議長は強烈な人物でした。
この人事から、財政規律を重視するユーロ圏の方向性が見えてきます。オランダは財政規律に関して熱心で、ECBの空ポストなどにもルクセンブルク、ドイツの人物が登用されそうです。健全化支持の勢力は増したと言えそうです。あとは、物事を進められるかという実行力が問われていきます。
ユーロ相場に影響する重要なイベントであります!