【ファンダメンタル分析】FOMCから分かるドル相場 | ファンダメンタルなアウトローのFX

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◆FOMC声明
国債6000億ドルを買い入れる方針を再表明
○景気回復継続したが労働市場の著しい改善に不十分
○家計支出は昨年末に上向いた

○金融政策は、全会一致での決定
金利を長期間異例に低い水準に維持すると再表明
商品価格上昇も長期的インフレ期待は安定
○住宅市場は依然として低迷。商業用不動産への投資も弱い
○証券買い入れペースと資産買い入れプログラムの全般的規模を定期的に見直すと再表明


ファンダメンタルなアウトローのFX-バーナンキFRB議長



◎国債6000億ドルを買い入れる方針を再表明

FRBが国債を買い入れる量的緩和は継続とのことです。彼らが国債を買うと、市中にお金をばらまくことになり、その資金が景気改善・株価上昇・商品高騰へとつながっています。原則的に、量的緩和とは、景気改善とインフレを呼び起こし、ドル高に作用します。しかし、放出されたドル紙幣の一部は海外の新興国投資に振り向けられ、その過程でドル売りを呼んでいます。後者の勢いの方が強いようです。


◎金利を長期間異例に低い水準に維持すると再表明

景気改善の意識から、FF金利に関して利上げを示唆するような発言はありませんでした。雇用に関しても、ある程度良い数字が出ていますが、景気回復に対しては弱いという認識があるようです。この

表現は、まだしばらく使われると思われます。


◎商品価格上昇も長期的インフレ期待は安定

この発言は、まだインフレが強まらないことを意味します。これもまた、米国が低金利を継続する理由となってくるでしょう。商品高騰にもかかわらず、インフレが起きない(12月CPI・コアは前月比で+0.1%)のは、米ファンダメンタルにまだ不安点が残っていると判断できるでしょう。そう考えると、トレンドとしてドルの先行きが弱いと予測することができます。下記データから、商品高騰要因を取り除いたコア指数は弱いと分かるでしょう。

【参考データ】2011/1/14発表

◆米・12月消費者物価指数(前月比)
前回:+0.1% 予想:+0.4% 今回:+0.5%
◆米・12月消費者物価指数(コア・前月比)
前回:+0.1% 予想:+0.1% 今回:+0.1%


◎まとめ

今回のFOMCは中長期の視点で読むと、『ドルは売られやすい環境が続く』と読むのが妥当だと思います。FRBによるドルのバーゲンセールを続けることが、ここで確認されたためです。ユーロ/ドルは1.4000を回復する可能性が強まりました。ファンダメンタル的には、2011年に入ってから明確なトレンドが出ずに進んできましたが、大きなトレンドが形成されそうであります。短期的には調整が入りやすい環境にありますが、その後には上昇相場が待っていると、私は判断しております。昨夜のFOMCで、その判断はより強いものとなりました。


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 金利やインフレを観察していると、為替動向の先行きにアタリをつけることができます。そうすると、ずっと優位にトレードできるでしょう!