2018『舞台友情』初日マチネVol.11 ついにあの方が登場!! | 電卓男の友情日記

電卓男の友情日記

白血病になった女の子とクラスメイトとの絆の舞台『友情〜秋桜のバラード〜』について書いています。


ブログを書く時間が割けないぜ電卓男です。




仕事の都合でもう三日間くらい書けてません。


読んでくださっている方、大変申し訳ございません。


ちょうど仕事が佳境に入っていて、秩父公演も観に行けませんでした。




このままでは千秋楽に間に合いません。



13日の千秋楽までに終わらせようと思っていましたが、このペースでは物理的に無理です。


かといって、書きたいことを飛ばして仕上げるのも本意ではないので。



友情ブログ、毎年書いていますが、来年書くかもわからないし(人生何が起こるかわかりませんからね)、今回が最後だと思って、今までのことも踏まえて書きたいことを漏らさずに書きたいと思います。




別に初日の意見が遅くなっても、もう8公演も重ねてきているし、きっと生徒のみなさんはとっくに初日の課題などはクリアされていることと思います。



なので、予定を変更して、今年のみなさんの演技を参考として、来年以降の出演する生徒役のみなさんに向けて、書いていきましょうかね。










さて、舞台は、大きく飛び、中学三年生になったあゆみ。



礼子先生への手紙にもあったように、
新学期から入院し治療を続けています。





あゆみの病室にて。







まずは何と言っても、この方がやっと登場!!!



看護師・佐々木万里役の、友寄蓮(ともよせれん)氏。






2014年。
はじめて私が観た、この舞台。
友寄氏は生徒の中でもひときわ演じるのが難しい、鈴木幸子役で出演していました。
(以前お話しした、ずっとセリフがなく、最後にその謎が解き明かされる子です)


あの時のセリフや言動、
物腰、目線の動きに至るまで、
いまだにハッキリと覚えています。
(オーバーオール姿で麦わら帽子を抑えながら遠慮がちに走り回るところとかもね




彼女が、この舞台にふたたび立ってくれるなんて


今回、友寄氏に対しては、実は一番そこに感動していました(もちろん役柄や演技にもですけどね




ちなみに当時、彼女は19歳でしたが、私の中では初めて観た舞台女優さんということもあり、この友情という舞台自体にもとても感動したので、ものすごいオーラを持った人だなと感じていました。




4年という歳月が過ぎ
23歳になった今。



あたらめて板の上での立ち振る舞いを見ていると、
余分なものが削ぎ落とされ、
すっきりと無駄のない、
余計な力みも入っていない、
質の高い演技をしているなぁと、
つくづく感じました。


この舞台の全貌を熟知していることもあると思いますが、
看護師・佐々木万里役として、
自身が思い描いているイメージを
思い描いている通りに表現できている気がします。



よく落ち着いてるし、
二度観ても、二度ともブレない。



すばらしい女優さんになったなぁと、感慨深い気持ちになりました。









舞台に話を戻します。




ここのシーンは、蓮氏演じる万里さんの部分と、あゆみの部分に分けて書きます。



理由は2つあります。

1つめは、あゆみにとって、ここは喜怒哀楽さまざまな感情が、突発的、急変的にハッキリと表れるシーン。

失礼を承知で申し上げますが、患者さんにとって、病気でない人たちが当たり前に言ったり、行動することを、どう受け取るか。どう感じるのか。


ちょっとしたことで神経過敏になり、
イライラしたり、ショックを受けたり。

その分、病気でない人が何も思わないようなことも、喜んだり、幸せに感じたりすることも。


周りをどう巻き込むか。
あゆみは14歳の多感な時期。
家族や身近な人たちに対して、その時その時でどう反応するか。


加えて、
①内部の人間(家族や看護師さんなど)
②外部の人間(友達や先生、ほかの無関係な健常者)


それぞれ接している時の態度のちがいが、程度の差はあれ、明確に出る部分。

クラスメートが来た時も隠れるのと同じように。

そこをどう演じるか。




敏感な反応
喜怒哀楽をはっきりと





あゆみにはそういったところを意識して演じてもらいたいです。



長くなってしまいましたが、それが理由の1つ。








分けて書くことのもう1つの理由は、
単純に、今回もう一度この舞台で観たかった友寄蓮氏の演技について、個人的に述べたかったから


すみませんです(笑)




そんな理由から、2つに分けて書きます。









まずは後者から。れんれんの話。



彼女が演じる看護師・佐々木万里さんが「どうですか」と病室に入ってくる。


出てきた瞬間、登場に思わず拍手したくなる(↑↑どんだけぇ〜笑)


はい、とあゆみに体温計を渡し、「お昼はどのくらい食べましたか?」と。


蓮氏の特徴ある、一度聞いたら忘れない独特な声が会場に響き渡る。


あまり食欲がないあゆみに、
「食べなきゃだめよ」と笑顔で諭す。


蓮氏もかつて同じことを言われたりしたのかもな。

優しい雰囲気がよく出てる。




「でも
これ見たら元気が出るんじゃないかなぁ


と、まるで自分のことのように嬉しそうに話す。


このセリフを聞くと、なぜかはじめて観た2014年の同役の柚木さんを思い出す(笑)


すごく言い方に柚木さん特有のあゆみのことを想う歓びがあったなぁ(すみません分かる人にだけわかればいいです


そして、去年の同役、これまた2年ぶりに再出演してくれた石黒アヤコも言ってたセリフ、

「はいお届けもの

という響きが好きだ。
何度聞いても、いつもチャーミングなセリフだなぁとつくづく思う。





そして、もう一つのプレゼントを笑顔で渡す。



ホセ・カレーラス。




ホセ・カレーラスって、白血病だったけど、見事復活した人なんだってねぇ〜
私、知らなかったぁ





何気ない会話だけど、とてもとても、あゆみを元気づけるセリフ。



自分の好きなものを、「私も好き。いいよね」って言ってもらったとき。



すごく嬉しい気持ちになりますよね。

共感してもらえる喜び。
認めてもらえる、歓び。



言われた本人は、ますますそのものを好きになる。




入院しているあゆみにとっては、そんな優しい看護師の万里さんと話す時間が、とっても楽しくて友達と話しているときみたいな感覚なんじゃないかなぁと思います。








レンレンの口から、「白血病」という言葉をきく。





白血病から復活したホセ・カレーラスは、とてつもなく偉大な人。








ならば、れんれん、
あなたもそのとおりだよ。










名曲【I have a dream】をみんなで聴いている時、やさしくほほえみながら、遠くを見つめる姿。








今、
こうして舞台に立っている姿を観れたこと、
ステキなお芝居を魅せてくれたこと、
心から『ありがとう』と言いたいです。











初回なのに、なんだか総まとめみたいな感想になってしまった(笑)







繰り返しますが、これは初日の初回の公演です。



電卓男の独断と偏見のかたまりでございます。







それをご了承いただいた上で(笑)これからも【電卓男の友情日記】をどうぞよろしくお願いいたします。









長く拙い書き物を、読んでくださりありがとうございました


マリーゴールド
実家の花


悲しくて花を見れば

花はともに悲しみ

うれしくて花を見れば

花はともによろこび

こころ

荒れた日

花を見れば

花は静かに咲く



                     星野富弘





















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*読者の方へ*
 
このブログは、『友情』という舞台を行う意義、全体のストーリーや流れを熟知した上で、よりよくほかのお客様に観ていただけるよう、個人的な感想を書いているものです。
 
1人でも多くの方にこの舞台の存在を知っていただき、また実際にお越しいただいて、「白血病」という病気のこと、ドナー登録や献血の重要性を理解していただけることを第一に考えております。
 
そのためには、舞台の中心となる生徒役の役者さんたちが、もっともっと良い演技をすることが大事です。
 
私はそこに主眼を置き、生徒役の方々の演技の良し悪しをお伝えしています。
 
加えて、生徒さんたちが全力で稽古した成果も評価してあげたいと思っています。
 
「泣く」「叫ぶ」などといった演技を、「すばらしい」「リアリティがある」などと評価しているのは、すべて、上述のためです。
 
決して、現在病気と闘っている方々のことを憂慮していないわけではございません。
 
そのことをご理解いただいた上で、今後とも【電卓男の友情日記】をどうぞ宜しくお願い致します。