はやくも10/7が舞台『友情』秩父公演!!だぜ電卓男です。
お越しいただける方、
私のブログを読んで観てみたくなった方(←いないか)
お待ちしております!!!
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さて、舞台は
2度目の森山家のシーン。
不良の信一の家です。
前回はご両親と大きな衝突がありました。
今回はどうか。
不良の信一が、
不良らしからぬことをなんだかやっています。
手には分厚い本。
傍らには辞書。
よく見ると、本とはこれ。
【家庭の医学】。
「家庭の医学」は、あゆみも病気を知る前に両親の寝室にあり、こっそり読んでいました。
(そこで「私は白血病かもしれない」と知ったのです)
そんな、あゆみが読んだ同じ文を、信一も読んでいる。
のちに、【あゆみと同じになる】という言葉の布石が、ここにもあったのかもしれません。
ただこの本は、医者の息子である秀才・北島正から借りてきたもの。
それにしても病気について真剣に調べようとするなんて、今までの信一に比べたら信じられないことです。
それも、辞書を引きながら。
それくらい、信一の中に、あゆみの存在が入ってきて、突き動かしているということですね。
はたから見たら、まるで勉強をしているかのような、信一。
そこへお母さんが通りかかり、見たまんまの思い込みをします。
急いでお父さんを連れてきて。
もうそこからはご両親の絶妙な勘違いコントです(笑)
でも
笑いの要素が詰め込まれている中にも、きちんとテーマが盛り込まれています。
彼が知りたかったことの1つが、
白血病は、治らない病気なのか。
ということ。
3人とも、頼りない知識を持ち寄って議論します。
この場面は、毎年いつも好きです。
威勢はいいけどちょっと頼りないお父ちゃんと、しっかりしとくれと尻を叩くお母ちゃん。
信一は普段ツッパってはいるけれど(ツッパリは死語ですね)、こうして家庭の中にいると、やっぱり子供なんだなぁというのが垣間見えて。
あゆみが助かるかもしれないということを両親から聞いて、3人してあははと笑ったり(不良の彼は家族と笑っている自身に気づきハッと我にかえりますけどね)
でもその助かる方法は、やはり骨髄移植(こつずいいしょく)だということであり、
そのためにはドナーという人が現れなければならないということ。
先ほどまで、教室で先生が言っていたこと。
それが、ここでも反復されています。
先ほどは、やや固く、しっかりと説明し、
ここでは、やさしく、具体例を出しながら伝える。
この舞台をここまで観終わったとき、
「ドナー」という存在の大切さに気付かされます。
いえ、そんな大それた表現でなくていいですね。
白血病になって助かるには、「ドナー」っていう人が必要なんだなぁ
それくらいでも充分結構です
そして
この舞台を最後まで観終えたとき、
「ドナー登録」ってどこでやれるんだろうと、
あるいは思うかもしれません。
もしそんなことを少しでも思ったら、
公演後にロビーにいる骨髄バンクさんに聞いてみてください。
些細なことでも親切に教えてくれます。
じつは私も、3年前の友情の越谷公演のあとに、ドナー登録ってどこでやれるのか、声をおかけした一人です。
その場で申込書でも書くのかと思っていました(ちなみにその時入ろうという気まではありませんでした)。
献血ルームで、すぐにできるということを知りました。
そののち、
よし、登録してみよう!と思いたち、
同じく3年前の中野公演の公演前に新宿の献血ルームに立ち寄り、登録してきました。
献血をやらなければ、15分もかからず済みます。
ちなみにですが、
私は特に家族や親戚にも
白血病の人はいません。
病気の世界というのは、
ご存知の方も多いと思いますが、
すごく狭い世界で、実際に病気になった人や、そのご家族など、多くは横つながりです。
なので、まったく知らない人間が、理解を示すということは、とても大事なことだと思います。
なんだか長々と書いてしまいましたが、そんなに重く受け止めないでくださいね。
ドナー登録してくださいと言っているのではなく、
ドナーという存在を理解していただけたら、とてもうれしく思います。
さて、ここで問題です。
この回で、私は「ドナー」という言葉を何回言ったでしょうか???
わかった人は挙手
なーんて、失礼しました
話を舞台に戻します。
森山家の3人家族。
一度目は、壮絶なシーンでしたが、
二度目は、愉快なシーンでした。
三度目は、あるでしょうか。
じつは最後の方に、ちょこっと出てきます。
少しだけですが、
とても大きくて、大事なシーン
何を意味するかは
またその時にご説明します
では、また。
あ、、
余談ですが、
長い文字列ばかりが続いていて
私の拙い文章力では
この舞台の良さが伝わらないので
次回は
ちょっと変わった載せ方をします
どんな雰囲気の舞台なのか
少しは楽しめるかもしれません
期待せずに、
お楽しみに(笑)
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*読者の方へ*
このブログは、『友情』という舞台を行う意義、全体のストーリーや流れを熟知した上で、よりよくほかのお客様に観ていただけるよう、個人的な感想を書いているものです。
1人でも多くの方にこの舞台の存在を知っていただき、また実際にお越しいただいて、「白血病」という病気のこと、ドナー登録や献血の重要性を理解していただけることを第一に考えております。
そのためには、舞台の中心となる生徒役の役者さんたちが、もっともっと良い演技をすることが大事です。
私はそこに主眼を置き、生徒役の方々の演技の良し悪しをお伝えしています。
加えて、生徒さんたちが全力で稽古した成果も評価してあげたいと思っています。
「泣く」「叫ぶ」などといった演技を、「すばらしい」「リアリティがある」などと評価しているのは、すべて、上述のためです。
決して、現在病気と闘っている方々のことを憂慮していないわけではございません。
そのことをご理解いただいた上で、今後とも【電卓男の友情日記】をどうぞ宜しくお願い致します。