入学してまもなく
あたしの記憶によると
夏休みが終わったころだろうか
前の学校からは余程離れてもいないけど
近くもない学校へ転校となった
そこの学校は前の学校と違って
ランドセルで通学するという
当たり前のスタイルだけど
あたしはランドセルを買ってもらえなかった
確かに時期外れの転校ということもあるから
そこら辺にはランドセルも売ってなかったんだろうし
売ってたとしても
我が家にはそんなランドセルを買う余裕もなかったんだろう
以前、住んでた近所のおばさんが
「娘ので古いけど、これ使って!」といただいたホント古いランドセル
それを背負い新しい学校に行った
1年生の転入生なんて珍しいもんだから
てんやわんやと
あたしのところに新しいクラスメイトが休み時間のたびに集まってくる
そして一番触れて欲しくないランドセルのことを馬鹿にされた(-_-;)
毎日のようにランドセルのことを馬鹿にされ
母に「こんなぼろいランドセルじゃ学校なんて行きたくない」
と訴えた
2年生に進級するときには
あたしにも真新しいランドセルが届いた
とても嬉しかった
学校の付近には<チカン林>と呼ばれる林がある
そこへ友達と探検しによく行った
ボロいベッドやエロ本などが散乱していて
ホントにチカンか誰かが住んでいる様子だった
ある日、あたしはいつもの様に近所のパン屋&駄菓子屋さんで
買い物しようとお店の中をふらついていた
汚い作業服姿の無精ひげのおじさんが近づいてくる
なぜかおじさんに手をひっぱられ死角に追いやられた
おじさんのニヤけた顔はあたしの顔に近づいてきた
何も言えず怯えた様子のあたしの頬を
いきなり汚い舌で舐めた
その上、無精ひげのザラザラチクチクした顎と頬で
あたしのやわらかい頬に
頬ずりまでしてきた
怖くなってとっさに店を足り出て
泣きながら家へと帰り
さっきの出来事をこと細かに母に話した
母は警察と学校に電話をしてた
あれからは怖くて
友達に誘われても<チカン林>にも駄菓子屋にも行かなかった
この学校ではとても仲の良い女友達ができた
彼女のお誕生日にはお呼ばれしていただいたり
彼女の大きな家(お寺さんのお嬢様)で遊んだり
毎日を楽しく過ごしていた
なのに
また、あたしたち家族は引越しをすることになった
新しい友達
せっかく習い始めたばかりのお習字も
もう行けなくなる
あたしは初めて死にたいと思った
家の近くの歩道橋の上で国道を走る車を眺めながら
ここから飛び降りたら死ねるのかなぁ~?って
考えてしまう小学2年生になっていた