(出会い編)の続きになります。
「バイクが入荷したよと」連絡を受けてお店を訪問した所、整備スペースにZ1000R1が鎮座(笑)してました。
店主がこのバイクが入荷したから連絡したとの事でしたが、私の第一印象はアレっ?Z1じゃない、なんで?でした。
不思議に思っていた所、それを察した店主が、
「ゼファー750の触り方や乗り方を見るとZ1よりローソンやで!」との事でした。
何か釈然としない思いでローソンを眺めていたら
[バイク屋さんの常套句⁈その1]「跨ってみる?」との事でしたので、跨らせて貰いました。
うわぁ〜デカいなぁ〜と思わず声が出てしまった時に、
[バイク屋さんの常套句⁈その2]「エンジンかけてみる?」が発動!(笑)
少し重いクラッチレバーを握って、スタートボタンを押してキュルキュルキュルとスターターが回ってからヴォンと爆発音の様な咆哮の後、
KERKERの特徴でもある重低音のアイドリングに聞き惚れていた時に、店主がレーシングをして、跳ね上がる回転計の針と轟音の排気音に完全に虜になってしまいましたが、即決出来る金額
(当初Z1を購入するには、この位の予算があればそこそこ程度の良い車両が買えるよと聞いていた金額よりも高額)では無かった事もあり一旦返事を
保留させて頂きました。
Z1が欲しかった私にとってローソンレプリカは全く考えていませんでしたが、あの排気音に惚れ込んでしまった事と、気に入らないお客にはバイクを売らないと豪語する店主が勧めてくれた事が嬉しくて購入する事を決意し、2〜3日後には現金を持ってお店を訪問し、
2004年4月15日
1982年式 KZ1000R1 US仕様
正式に購入しました‼️
ゼファー750を下取りに出して残りを現金一括にてお支払いをしました。
希少なバイクを購入した満足感と、旧車に対する少しの不安、また大きな買い物が出来る様になった事で自分も大人になったんだなぁ(笑)と
感慨深いものがありました。
店主から前オーナーさんは、元々このバイク屋さんのお客さんで、今はご自身でバイク屋さんを経営されておられるとの事でしたが、このローソンレプリカは売り物ではなく、個人的に所有されていたとの事でした。
以前から店主が前オーナーさんに譲って欲しいと声を掛けていたそうですが、中々譲ってもらえなかったが、今回「お客様に販売する事を条件に譲っても良いよ」 「コレクションの為ではなく、価値のわかる人で大切にしてくれる人に乗ってもらいたい。」との事だったそうです。
そこで私に声を掛けて下さったとの事でした。
この様なストーリーを聞かせて頂くと、本当に
出会いというか、巡り合わせというか、タイミングが良かったのかなぁと今でも思う事があります。
そして店主から、「状態は良いが販売する以上は
自分が納得できるまで整備をしてから納車をしたい」と職人さんらしい申し出がありましたので
私も「宜しくお願いします」とお答えさせて頂きました。
そして納車される日を心待ちにする長〜い日々が始まるのでした。
次回は(納車待ち編)を書こうと思います。