確定申告に初挑戦 | First Chance to See...

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エコ生活、まずは最初の一歩から。

 寄付金控除、については前々から知っていた。私が毎年WWFに会費を納めていることを知っている友人からも、「やらなきゃもったいないよ」と勧められたことがある。が、実際に確定申告して寄付金控除の手続きをするのは、今回が初めてだ。

 

 新卒で就職してこのかた、ずーっと同じところで働いていて、納税は職場の人事の年末調整まかせ、自分で確定申告するなんて想像しただけでも面倒くさいと思っていた。もともとたいした金額を寄付していないのだから、ややこしい書類仕事を頑張ったところで、せいぜい千円だか二千円が戻る程度のことである。別に税金対策として寄付をしているわけでなし、控除分も寄付しているってことでいいよ、と、太っ腹にスルーしていた。

 

 それが俄然「取り返せる税金は1円だって取り返してやる!」と手のひら返しする気になったのには、二つの理由がある。一つは、自民党の党本部の全職員がPCR検査を受けていたとのニュースを目にしたこと。国民にはもっともらしい理由をつけてあれだけPCR検査を渋っておきながら、自分達だけは(政党助成金という)税金を使って検査するやら、検査で陽性とわかれば無症状でも即入院するやら、その恥知らずな「上級国民」ぶりに怒り心頭に達したからである。ふざけやがって、そっちがその態度なら、私も合法的に取り返せる金は取り返すまでだ!

 

 もう一つの理由は、今年から寄付するようになった「ビッグイシュー基金」から、領収書とともに「とっても簡単! はじめての寄付金控除と確定申告」という説明書が届いたこと。確定申告の流れがとてもわかりやすく説明されていて、これを見ながらなら私にもできそう、と思えたのである。

 

 

 必要書類を集めてPCで国税庁の【確定申告等作成コーナー】にアクセスして入力し、PDFで出力&印刷&郵送——流れとしてはたいして難しくない。少なくとも、専用の用紙を税務署だかどこだかに取りに行って手計算して記入するとか、必要書類を持って税務署だかどこだかに出向いて申請するとか、そういうアナログな時代に比べればはるかに簡単になった、はず。それでも、全然必要じゃない書類まで余計にコピーを用意したり(あ、源泉徴収票のコピーは添付しなくていいんだ?)、添付書類の糊付け方法に苦心したり(え、A4の台紙にA4の領収書を貼るの? クリップでとめてひとまとめじゃダメなの??)、思いもかけない初歩の初歩で苦心する。あげく、書類一式を封緘する直前で、印刷した第一表に押印が必要なことに気が付いた。

 

 ……そんな有様だから、昨日郵便局から投函したものの、指定した銀行に還付金が入金されるまではまったく安心できない。本当に大丈夫かなあ?

 

 で、でも、今回の申告がうまくいけば、次回はもっとスムーズにできるはず。何であれ、初めての時はまごつくものだ——私の場合は明らかにまごつきすぎだけどさっ。