Blackout: Episode 2 | First Chance to See...

First Chance to See...

エコ生活、まずは最初の一歩から。

 アル中で、役所の機密情報を金で売り、追いつめられてカッとなって人を殺した主人公が、自首しようと向かった先で、テロで射殺されそうになった人物を身を挺してかばい、代わりに撃たれてしまう。その映像がネットに流れて、一躍ヒーローに祭り上げられ、とうとう市長選に出馬することに。

 第2話は、主人公が市長に当選したところから始まる。

 何て無茶な、と思うでしょ? 何を考えてるんだ、と、つっこみたいでしょ? でも、主人公には主人公なりのリクツがある。アル中で人殺しの自分が銃で撃たれて、そのまま死んでも不思議はなかったのにこうして生きている、生かされている、ということは、何かなすべき使命とか役割があるのではないか。殺人を自首するよりも、まずその使命を果たすことこそが、ろくでなしの自分にできる最後の贖罪なのではないか、と。

 何て勝手な、と思うでしょ? 正直、私もそう思いますとも。でも、ドラマを観ている最中は、第1話同様、C・エクルストンの演技に引きずられて、その身勝手なリクツに何となく納得させられるから不思議というか何というか。挙げ句、付き合いきれん主人公だ、と突き放すどころか、「大丈夫なのか、大丈夫じゃないよな、どうなるんだ、どうするんだ?!」とドキドキしながら最後まで観る。

 ま、自分の街の市長だったらたまったもんじゃないけど、よその国の市長の話だしね(←そういう問題?)。