
『涼州詞りょうしゅうし』は、盛唐の朝廷詩人・王翰おうかん(687~726)が詠んだ辺塞詩へんさいし(辺境の砦を詠んだ詩)です。涼州は今の甘粛省、役人であった王翰は実際にはここまで来ていません。これは想像で作られた詩です。
高校生の時、漢文の授業で習い、何故か忘れられません。習った書き下し文は「砂上に臥すとも君笑うことなかれ」で、都から遠い西の辺境の地で、帰郷できずに亡くなる兵士の心が刺さったんですよね。
『涼州詞』の原文
葡萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
酔臥沙場君莫笑
古来征戦幾人回
『涼州詞』の書き下し文
葡萄の美酒夜光やこうの杯はい
飲まんと欲すれば琵琶馬上に催もよほす
酔ゑうて沙場さじょうに臥ふす君笑ふこと莫なかれ
古来征戦せいせん幾人か回かへる
『涼州詞』の現代語訳
葡萄の美酒を夜光杯にそそぐ
飲もうとすると馬上からは琵琶の音色が
酔って砂漠に倒れこんだりしても笑ってくれるな
古来いくさから生きて戻った者などほとんどいないのだから


