【まず着手すべきもの】
変化が大事だと言うなら、
変化できる人事や社内ルールが必要だ。
だけど、声高らかに「変化だ変化だ」言ってる会社は
必ず無駄なルールでガチガチだ。
成長が大事だと言うなら、
スキル、人間面で長期スパンで
成長するための基盤が必要だ。
だけど、声高らかに「成長成長」言ってる会社は
殆ど人の成長にチカラを入れてない。
スピードが大事だと言うなら、
多くの人間に関わって行くよりも、
少人数の精鋭のほうが物事は早い。
だけど、声高らかに「スピードスピード」言ってる会社は
決まって無駄な人員配置が多い。
目的が明確でも、
手段が尽く間違っているのだから
うまく行くはずないだろう。
なぜこんなことが起きているのか。
それは、「着手の順番」が違うからだ。
僕の知る、
年商数百億、数千人の社員を抱える
貿易会社の経理はたった1人だ。
僕の携わるIT企業は
数千万の仕事でも、
数本仕事が被っても
どこまで仕事が増えても
上場の話になっても
関わるのはたった4人だ。
この人たちは
超人的に能力が高いわけではない。
ただ、着手の順番を
誰に何を言われても徹底して守ってきたからだ。
例えば、
思ってもみない大口の受注のチャンスがあるとしよう。
この時、
仕事を取ることよりも遥かに重要で
まずやらなければならないのは
入金時期の交渉だ。
大口だからと飛びついているなら、
ろくな仕事にはならない。
考えてみるといい。
例えば
一本100万円の売上、納品まで1ヶ月
仕入れが前金50万だとしよう。
もし
入金が「納品月の翌月末」ならば、
はじめにお金が入ってくるまでに
仕入れに150万現ナマがいる。
この仕事が月10本あれば、
仕入れに1500万必要になる。
そして、月々の受注数が伸びるほどに
口座のお金は減っていく。
また銀行から借り入れを立てれば、
純利が利息に食われてしまう。
やればやるほど、「しんどい」仕事になるのだ。
逆に、売上が前金、
仕入れが翌々末ならば、
上の例と逆になる。
仕事をやるほどに恐ろしい勢いで
口座残高が増える。
これは、チャージ式の電子マネーなどと同じように
全く利益は出ていなくても動かせるカネが出来る。
するとその金利分は利益に上乗せされる。
となれば、
結構な値引きをしてもメリットがデカいわけだ。
仕事の大きさではなく、
キャッシュフローのほうが大事なのだ。
こんな感じで、
細かい経営判断一つ一つで
フッと手が出るところは
「欲」や「経営に携わる前の経験」から動くために
大体間違いだと言える。
本当に着手すべきところは何なのか。
営業マンと経営者では
まるで見るところが違うことは
覚えておいていいだろう。