後から患者さんを診る医者の方が正確に診断、治療を行えることを言います。

病気の経過から情報が増えるからで、

後から診た医者の方が優れていたとかではありません。

 

だけど、

患者さんのお話を聞いてみると、

明らかに前医がおかしいのがわかることもあります。

「ヤブ医者でしたね」とのセリフが出そうになって飲み込むます。

 

前医の批判はタブーです。

「うーん、そういうやり方もあります」と苦しいフォローをしておきます。

 

さて、今回の患者さんは、

 

 

野犬の靴。

いい靴を仕立てても肝心なのはメンテナンス。

 

伊丹空港のいつも靴屋さん、

この靴を磨いてもらうのは3回目。

「やっとわかりました」と言います。

つま先に色むらがあってきれいに光らないのです。

職人さん曰く、

最初に入れたハイシャンの溶剤が

皮質に合わず染み込み過ぎてしまって除去ができないのが原因だと話します。

色々と説明してくださって、

どうも前医(最初にメンテをしてもらった靴屋)扱いが適切でなかったのは察せました。

 

その何ちゃら溶剤は簡単にハイシャインを出すことができるので、

「それはそれで使う選択肢はあります」とフォローを入れます。

 

結局最後まで前医の批判はしませんでした。

偉いなぁー

 

ちなみに野犬、

あまりに酷い前医のマネージメントに、

「そいつはヤブですよ」と口にしてしまったことがある未熟もんです。