クールじゃないジャパン

さて、衣替えの季節です。
何を着ようか悩む時期でもあります。
列島の南北移動に勤しむ野犬にとっては、結構厄介なことです。

でも、昨日は近所のクリーニング店で、
ドライクリーニング半額のキャンペーンがあるということで、
週末の沖縄用に夏のスーツを一着残して、
夏服をクローゼットから一掃しました。

夏の間は「クールビズ」とかで、
スラックスにＹシャツ姿だったおじさん方、
朝が涼しくなって、
スーツにノーネクタイ姿になっている人を多く見かけました。

以前だったら、
スーツを着たらネクタイが普通だったのに、
「クールビズ」のせいですね。
ネクタイしないなら、スーツはやめてジャケットにするとか、
ちょっとは恰好に気を使ったほうがいい。

だいたい国会で重要法案を審議している議員さんも、
ネクタイ取ちゃたの背広姿が多かった。
なんかしまらない印象でした。

この中途半端な恰好、日本独特です。
野犬的には、まだ「省エネルック」のほうが潔いと感じます。
半袖の背広、あの奇妙なスタイル、
なんか裃（かみしも）っぽくて、クールジャパンでした。

だいたいお上が旗を振って始めたことって、
どこかピント外れです。
「クールジャパン」とか知っているのは日本人だけです。
海外のメディアで見かけたこともない。

マンガは英語にもなったけど、
日本食と同じでものすごくブームにはなっているわけではありません。

そもそもイカシテいる、カッコいい、という意味での「クール」
基本的に自分で言った時点でクールじゃないですよ。
これは万国共通。
「俺ってクールだろう」って聞いた時点でズッコケるでしょう。

何十億円も使って政府は何をしているのでしょうか。
日本はクールだと思われていると勘違いをする国民を増やすだけです。