イギリスのメディアから記事を引用することの多い野犬ブログでは、
どうしても『肥満』に関する話題が多くなってしまいます。

欧米諸国での肥満問題は、貧困問題と大きく結びついています。
発展途上国で貧困は栄養不足、飢餓と関係しているのと逆です。

貧しいと安く腹が満たせる食べ物を摂取しがちになります。
肥満や貧困を語ると、低所得者層に食を提供することで利益を生んでいる業界が非難される結果になることが度々あります。
代表格のファーストフード業界で、ファーストフードといえばマクドナルドとなってしまいます。

世界規模でマクドナルドの業績が下降している原因ですね。
大量生産で安価で不自然な食べ物を提供するビジネスモデルが破綻しているわけです。
それでも、批判記事はどんどん現れます。

まずは、写真を一つご紹介します。

 

マックチキンナゲットを構成している物質。
食品添加物の嵐ですね。
引用記事→コチラ

確かに口に入れる物として考えた時には違和感を覚える野犬ですが、今までさんざん喰ってきたしね。時々食べちゃいます。
でも、ナチュラル派の人や小さいお子さんの親御さんが目くじらを立てるのは、まあ理解できる。

さて、こんなのもあります。
ビックマックを食べると体はこんなふうに反応するという記事。

 
 
ビックマックはこんなに体に悪いんだぞって書いてあります。
引用元→コチラ

中でも野犬が注目したのは10分後に体に現れる変化。

540キロカロリー(意外に少ない:野犬の印象です)あるビックマックは、急激に血糖値を上昇させる。
ジャンクフードは脳の褒賞システムを刺激して、幸福を感じさせるドーパミン等の化学物質を放出させる。これはコカインなどの薬物を摂取した時と同じ状態である。


ちょっと無理を感じなくはない理論の展開ですが、
ある種の食べ物が、薬物中毒者のドラックに似た働きをしているとは思いますね。

それで最後にこんな記事をご紹介しましょう。

Obese people are ‘hardwired’ to crave food, like junkies hunger for a fix

肥満の人は、ジャンキーがヤクを欲するように、食べ物に執着す脳の回路が出来上がっている。引用元→コチラ

肥満の人に食べ物を与えた時の変化を脳の血流の変化が分かるfMRIで観察すると、活性化する脳のエリアが薬物を摂取した時の薬物中毒者のそれと同じだという研究結果があったそうです。

肥満の人は、食物中毒(food addiction)と言っていい状態にあるわけです。

分かっているけど食べ過ぎちゃう。
ついついコンビニのから揚げにマヨネーズをディップしてしまう。
急にスナック菓子に手が伸びる。
冷蔵庫にしまったケーキが気になって眠れない。

みんな、あなたの意志が弱いわけではないのです。 
ヤクの売人のように、そんな食い物を作っている奴らが悪い。
おいテレビ、やたらに食い物の映像を流すお前らも同罪だぞ(笑)

野犬はそこまで食べ物に惑わされることはありませんが、
食べ物をお酒に置き換えると、
食べたい気持ちを抑えられない人の気持ちが分かります。
午後になると 『晩酌』 って文字が頭に浮かび、
しだいに大きくなっていくもんね。

人は何かの中毒者になるように設計されているのだと思います。