小さな変化を求めて | 黒服ワーク

黒服ワーク

キャバクラで働く黒服の仕事をご紹介しています

半年ほど前にフロント(客引き)から

店長になった花木さんと

偶然にも飲み屋で会い話すことがありました

 

口下手な黒服の花木さんは

あまり頭の回転が良くなく

付け回しには向いていないと

判断されずっとフロントで働いていました

 

 

そして昨年の秋に長年の貢献とフロントでの

実績が評価され店長に昇進しました

 

しかし喜ぶの束の間

花木さんの店は花木さんが昇進後

成績が絵に描いたように右肩下がり

 

代わりに問題児である副店長が

でしゃばり始め店はくちゃくちゃに

なっていると聞いていました

 

 

しかし副店長が長期の休みに入り

月も替わったタイミングで

花木さんは一念発起


 

誰よりも早く出勤し店の掃除を行い

飾ってある花も造花をやめて

花言葉を考え生花をチョイス


 

そして営業中機嫌が

悪くなったお客さまの対応に

困っているホステスに

店内に飾ってある花の花言葉を

こっそりと教え自分がお客さまの為に

用意した言ってみるようにアドバイス


 

営業中も掃除やヘルプ回り

入口から席までの案内や

待ちのお客さまへの挨拶

そして店近くの道の草むしりや掃除

ガラスの拭き掃除、送迎車の清掃を

毎日行ったそうです


 

そして花木さんは自分には残念だが

店を大きく変えることは出来ないし

店の営業も一人では回せない

だから小さな変化を毎日積み重ねて

働く皆が心地よく感じてもらえる

店を目指していくから意見やアイデアは

積極的に出してほしいと従業員の前で

頭を下げて語ったそうです

 

 

それから花木さんの店は少しずつ

数字が持ち直していると

本人は先日意気揚々と語っていました

 

 

正直界隈の中で花木さんの評判は良くはなく

私もあまり好きではありませんでした

 

 

しかし彼の起こした行動は

尊敬に値することだと思いました


昔は誰よりも掃除に厳しかった自分も

最近ではそうでもなくなってきたと

痛感し反省しました

 

 

自分に出来ることを継続していく、

というのは誰にでも出来そうで

なかなか真似できない

勇敢な行いですよね

 

 

数字が上がらない

ツキがまわってこない

そんな時に考えつくことて

不思議と下らない事ばかりなのですが

大事をなそうとするばかりではなく

今の自分に出来るけど

今までないがしろにしていたことに

情熱を注ぎ小さな努力を積み重ねる


 

そうすると不思議と運が回ってきた

そんな経験が自分にもかつて

あったことを思い出し私も花木さんのように

大きなことばかり考えてないで

地道に努力を積み重ねないといけないと

家に帰り猛省しました


 

世の中の状況を考えると

そう簡単に潮目は変わりそうにないですが

落ち込む今の自分にもできることを

積み重ねることがきっと

変化への糸口なんだと思いました

 

 

花木さんこれからもがんばってください