ふるっ。

ルネッサンス最大の「天才」ことヴィンチ村のレオナルドさんの展覧会を見て来たであります、学会の前に。

しかし、まず最初に工房システムの説明から入らなくてはならないのが今どきの美術史というもので、「天才」イメージとの兼ね合いが 難しそうでしたな。

展示の最後の方は「レオナルド」神話の成立がメインだったので、無理して「天才」イメージを守らんでもと思うのだけれども、興行上 やむを得ないんでしょうな。お仕事でやってるわけですし♪

展示された絵自体は聖母マリアやマグダラのマリアやモナリザ、それにレダをモチーフにした絵ばかりだったので全般肌色な感じでした な。

サブタイトルが「美の理想」なんだけど、美の表象描かれる対象であることを自明とされる女性とかジェンダー批評めいたことを考えた りもしましたね。

先月読んだ木下直之の新刊のことも思い出したよ。

股間若衆: 男の 裸は芸術か/木下 直之

男性の裸体像が女性のそれと比べて日陰者扱いを受けてることから美術と社会の接点について論じて いる本。 この本、だじゃれタイト ルで損してるな、と思うのですが……

美が女性の貞淑かつ性的な魅力で表象されるのは、男性による異性愛が美意識の基盤になっていると いうことで、ホモフォビアな価値観 と合わさって男性の肉体を美と感じる美意識は抑圧されざるを得 ないのかな、と。

一方でレオナルドさん自身は美少年を可愛がっていた、というBL好きな人に嬉しい?情報も紹介さ れていたけどね。