仕事の関連で社会派推理小説の旗手が『週刊新潮』に連載していたドラマ化もされた小説を読む。
- 黒革の手帖 (上巻) (新潮文庫)/松本 清張
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『妊娠小説』を読んだ後読むと、中絶をめぐる言説などいかにもオジサン週刊誌による脅しキャンペーンに乗っかったものになっているのに唖然としてしまう。
中年?女性の〈性〉をめぐる記述の俗悪さにも、呆然とするばかりで「社会派」とはマチズモの言い換えかという気さえしてしまう。
- 妊娠小説 (ちくま文庫)/斎藤 美奈子
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さらに言えば、主人公がターゲットの背景を知るために熱心に週刊誌を研究したり、彼女が武器にするのがマスコミへのリークの可能性であるあたり、雑誌や新聞の力を自己宣伝する機能を果してもいるのだった。
ちなみに小説中で登場人物がラジオを聴いたり、テレビを見たりする場面は一切出てこない。
その頃テレビがなかったわけではもちろんない。雑誌連載当時はちょうど最初の「ガンダム」を放映してた頃ですよ。