史跡めぐりの記事です。今回は、静岡県静岡市駿河区根古屋にありました久能城です。現在は、現在は久能山東照宮となっていますが、昔は、寺院から城郭に転用されて使用されていました。
久能城(くのう)
古くは、山岳寺院であった久能寺がありました。駿河国に侵攻した武田信玄によって城砦として転用されました。天正10年(1582)武田氏が亡びて駿河国が徳川氏の領有するとなると徳川氏のものとなり慶長11年(1606)、榊原清政が城主となりました。家康が駿府城にて没するとその遺言により、元和2年(1616)に廃城となり、愛宕曲輪に埋葬されて久能山東照宮が造営されました。
(1)久能山唐門、(2)曲輪の面影が残る旧宝物館、(3)徳川時代の久能城の石垣、(4)勘助井戸、(5)御社殿、(6)日本平から見た久能山と駿河湾
城の雰囲気が得意な岩山なのでどことなく、岩殿城、岩櫃城に似た印象を受けます。細長く奥まった奥へと進む平坦地を見ると縄張りを新設したのではなく山岳寺院だった久能寺を城として転用したのがわかる縄張りです。晴れた日に見える駿河湾は絶景です。久能山東照宮の記事はこちら