史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県あま市蜂須賀にある蜂須賀城です。豊臣秀吉の側近として活躍した蜂須賀小六正勝の出生地です。

 

蜂須賀城(はちすか)

蜂須賀小六の名で知られる蜂須賀正勝は、蜂須賀正利の嫡男として大永6年(1526年)に生まれました。蜂須賀氏は織田信秀に領地争いとなりよって城を追われ、以後は、宮後城(江南市)を居城とします。正勝が、木下藤吉郎秀吉に協力して秀吉の参謀役として出世していくのは、宮後城に移ってからのことです。現在、城址のすぐそばには、蜂須賀家の菩提寺である蓮華寺があります。寺は、徳島藩蜂須賀氏の帰依を受けて、尾張徳川家からも寺領が安堵されていました。仁王門は蜂須賀家政の寄進とされています。

 

 

 

 

 

 

(1)蓮華寺本堂、(2)蓮華寺仁王門、(3)蜂須賀小六の顕彰碑と城址碑、(4)本堂にある蜂須賀家の家紋「丸に左万字紋」、(5)蓮華寺遠景

 

城としての遺構はありませんが、古刹にふさわしく風情があります。蜂須賀小六の顕彰碑はとても巨大です。