史跡めぐりの記事です。今回は、愛知県碧南市羽根町にある大浜陣屋です。大浜陣屋広場として綺麗に整備されています。

 

大浜陣屋(おおはま)

明和6年(1769)から明治5年(1872)まで、駿河沼津領主・水野家が三河における領地を支配するために設置した陣屋です。明和5年(1768)水野家は三河国大浜周辺6千石の加増を受け大名となり、翌年陣屋を設置しました。安永6年(1777)水野家が駿河国沼津に領地を与えられても、引き続き水野家の三河領の役所として機能しました。陣屋では沼津から派遣される代官と現地登用の郷方が陣屋内に住んで政務にあたっていました。明治に入り、最後の領主、水野忠敬は上総国菊間に移され、大浜陣屋は菊間藩大浜陣屋として廃藩置県を迎えました。

 

 

 

 

 

 

(1)山門、(2)山門と土塀、(3)大浜陣屋広場の中、(4)裏手の山門、(5)陣屋址の碑

 

整備されていますが、あくまで公園で遺構はありません。別名、羽城(はじょう)と呼ばれて、現地の長田氏の居城でした。市内の常行院に裏門が移築されているので次回は、訪れてみたいと思います。