■所在地 埼玉県比企郡嵐山町大字杉山 ■遺構 土塁・郭  ■城のタイプ 山城 ■築城者 山内上杉氏

 

杉山城は、城主や築城年代については不明な点が多かった城跡でもあります。しかし、平成14年度から18年度にかけて5回の発掘調査によって戦国時代の中頃、関東管領山内上杉氏と同族の扇谷上杉氏による関東一帯を巻き込んだ抗争「長享の乱」の時期に山内上杉氏によって造られた城であったことがわかりました。短期間で廃城となったことがわかってきました。地元では松山城主・上田氏の家臣・杉山主水の居城と伝えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1)本郭空堀、(2)出郭、(3)東二の郭、(4)大手口の虎口、(5)外郭、(6)井戸郭、(7)南二の郭〜井戸郭、(8)本郭の空堀、(9)本郭にある城址碑

 

比企城館跡群として国指定の史跡になっています。木々も伐採されて整備されて曲輪もほぼ完存しており、遺構も確認しやすくなっています。なんとなく近隣の松山城と縄張りが似ているなぁと思いましたが、こちらの方が、綺麗に整備されています。北条の城ぽいなぁと思いましたが、山内上杉氏の城の遺構のようです。