■所在地 福島県田村郡三春町 ■遺構 石垣・堀・郭 ■城のタイプ 平山城 ■築城者 田村義顕、松下長綱、秋田俊李

 

城は、田村義顕によって築城され伊達政宗の正室、愛姫の生家となる田村氏の居城でした。豊臣秀吉の奥州仕置によって田村氏が改易となってからは、蒲生、上杉、加藤、松下氏、秋田氏(安東氏)が城主をつとめました。戦国時代の三春城は、山頂部分の本丸に城主居舘を置き、それを中心に郭を配置した典型的な山城でしたが、松下長綱が近世城郭に改修しました。その後、秋田俊李が五万五千石で入封して山麓に居館を移し現在の城に改修して幕末まで存続します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1)本丸下の石垣、(2)屋敷〜花畑の曲輪、(3)二の丸付近の土塁、(4)二の丸と本丸の間の大堀切、(5)二の丸と標識があるが本丸下の曲輪、(6)本丸石垣、(7)本丸石垣、(8)枡形虎口と城址碑、(9)愛姫生誕の碑

 

伊達政宗の正室、愛姫の実家で、大河ドラマ「独眼竜政宗」でもよく田村家は登場したので、巡っていて楽しかったです。山全体が曲輪が点在していて楽しめます。個人的には、小学校の後ろの花畑と遊具のある近辺の遺構が好きです。石垣は本丸周辺に少し残っていますが、かなり崩落しており角度が緩やかになっていますが、当時はもっと鋭角に積まれたものだと思います。