伊豆の史跡めぐりの記事です。今回は、伊豆の国市、韮山地区にある北條早雲ゆかりの韮山城を紹介します。

韮山城(にらやま)
堀越公方足利政知の家臣、外山豊前守が城を築いたのが始まりで、明応2年(1493)、伊豆国内の内紛に乗じて攻め入ってきた駿河国興国寺城の北条早雲(伊勢盛時)が奪い取り、本格的な築城に改修しました。  その後、伊豆国を統治していた堀越公方の足利茶々丸は早雲によって伊豆を追放され、早雲は、この城を拠点に相模国へ進出して、明応4年(1495)には小田原城を奪取して北條氏の飛躍の城となりました。本拠地が小田原に移ってからも、韮山城は伊豆地方を押さえるための重要な拠点でした。






 





(1)池から見た韮山城、(2)三の郭土塁、(3)権現曲輪、(4)主郭から伸びる土塁、(5)主郭、(5)主郭から見た富士山

北條早雲が没した有名な城で一度訪れたいと思っていました。遺構的にはあまり北条的な印象の薄い城でした。周辺には沢山の付砦があるのでそれとセットで見れば見所のある史跡なのかもしれません。