「陰キャ」だと思われたくなくて、Aちゃんと一緒に帰れない。
娘からこんな話がありました。
度々娘の口から出る、「陽キャ」「陰キャ」の括り。
一体どういう心理状況なのか?お友達事情をインタビューしてみました。
私:陽キャとは?陰キャとは?説明できる?
娘:うーんと、、陽キャは、明るくて、楽しくて、面白い雰囲気で、お友達が多い人のこと。
陰キャは、その逆。暗くて面白い感じがなくて、いつも一人でいる感じの人のこと。
私:それって、いい悪い、あるの?
娘:ないよ!ないというのはわかってるし、個性だというのもわかってるよ。
でも、陽キャでいたいのよ。
私:ほー。なんで??
娘:私はね、この学校に引っ越してきた時、最初は陰キャ状態だったのよ。
友達がいなくて、一人で過ごすことが多くて。
でも、私のキャラクターって、自分で言うのもなんだけど、明るくて、面白い感じじゃない?
だから、だんだん陽キャの子と仲良くなって、今は陽キャなの。
陽キャになって見ると、思うことは、
結構陰キャのことを馬鹿にするというか・・・陽キャの方が良いって思い込んでいる人が多い。
経験上、陰キャの人が陽キャの人を攻撃することはあまりみたことはなくて、陽キャの人が陰キャの人を攻撃することはあると思う。
だから、陽キャでいたいな、と思うようになった。
陽キャでいたいなと言うのは、そのようにみんなに認定されていたいな、と言うことね。
私:その話を聞くと、私はあなたの周りの陽キャに悪い印象を持って、そんなんなら陰キャでいる方がマシ、と思うけどそうは思わないの?
娘:ママがそう言うのはよくわかる。
言いたいことはわかる。
私も、どちらが良いとか思わないし個性だと思う。
でも、気持ちの問題なのよ。
あっちよりこっちで居たいなって。
あっち(陰キャ)認定に戻りたくないなって思っちゃうの。
私:ほー、だから、周りの機嫌をとってるってこと?
娘:誰かの機嫌を取ってるってわけじゃなくて、なんとなく外れないように気を付けるって感じ。
例えば、だから、Aちゃんはさ、みんなに「陰キャ」って言われてるの。
一人でマイペースで、教室の中ではすごく静かだから。
私はAちゃんのことすごく好きで仲良しなんだけど、一緒に帰ってるところを見られたら、私も「陰キャになった」と言われるから一緒に帰れない。
そう言う感じ。
私:うわ〜 それ、なんか、不自由ですね。
娘:そうなんだよね。もう、必死よ。
私:また転校するけど、不安はありますか?
娘:経験では、最初に明るい子、って思われることが肝心だから、最初が肝心よ。
私:はぁ(苦笑)がんばってください。
・・・
いかが、思われましたか?
私はこのように思いました。
- 陽キャ、陰キャ、のように仲間の中でタグづけしていくことに違和感を感じても、それはきっと大人の世界を真似ているのだろうなという、少し危機感に似たものを感じる。
- 彼女の場合は、タグづけ・格付けのようなことがくだらない行為だとわかっていながら、頭ではわかるが感情として「こちらの方が居心地が良い、攻撃されなくて安心」と言う場所から抜けることを恐れている。
- 大衆心理が働いているなぁ。
- 頭と心のジレンマにどう対処していくか・・・私は、親として頭でわかっているその考えのように行動を伴わせてほしいな、と思うが、それを説得するのは彼女にとって良いことかがわからない。
- 一旦見守り。
- こう言うことまで色々話してくれて、嬉しいな。
あなたのご意見やご経験談も、是非、お聞かせくださいね。
お読みいただきありがとうございました!
まみこ