最近のミックスではサイドチェインが多用されており、サイドチェインに特化したプラグインも多数でています。
例えば
・Nicky Romero / Kickstart
・Cable Guys / VolumeShaper 4
・Xfer / LFO Tools
・Vengeance / VPS Multiband Sidechain3
等がありますし、サイドチェイン対応のコンプも数多くあります。
サイドチェインの目的としては
・キックをトリガーにしてベースやシンセをダッキングさせる
・ドラムをトリガーにして上モノに薄くかけ、ドラムの抜けを良くする
・ボーカルをトリガーにしてディストーションギターに薄くかけ、ボーカルの抜けを良くする
・ボーカルをトリガーにしてボーカルのディレイ成分にかけて、ごちゃっとしないようにする
・ナレーションをトリガーにしてBGMにかけ、ナレーションが入ってきたときにBGMの音量を自動的に下げる
等など、ここでは挙げ切れないほど色々な使い方があります。
やりすぎると不自然な感じになったりしますが、上手く使うと分離の良いハイファイなサウンドつくりに一役買ってくれます。
コンプでサイドチェインをする場合にはわざわざプラグインを買わなくてもDAW標準のコンプがたいていサイドチェインに対応していますので、まずはそれを使ってみるのが良いと思います。
薄くかける場合にはレシオは2:1などの控えめ設定、アタック早め、リリースも早めから試してみてください。
EDMの派手なリードやベース等をダッキングをさせる場合は、最初に挙げたような専用プラグインが便利ですが、実は持ってなくても同じような感じでかける事が可能です。
スクリーンショットを見ていただければ何の事はないんですが、ボリュームオートメーションを書いているだけです。
オートメーションを書くのは面倒臭いとおもうかもしれませんが、1つ書いてしまえばあとはコピー&ペーストでいけますので、実はやってみると意外と面倒くさくありません。
しかも、ダッキングから戻るカーブも自在に描けますので、意外と詰めやすくて便利です。
効果を薄くしたい場合はオートメーションを変更してもいいですし、別のバスに送ったサイドチェインがかかってないものを混ぜていけば効果は薄くなっていきます。
専用プラグインを買うのもいいですが、工夫すれば同じ効果はだせますので一度やってみるのも良いかと思います。
サイドチェインは上手く使うと非常に効果的ですので、試行錯誤してどう使えば効果的なのかを研究してみてください。