は~……。目頭が。
済州旅のレポも完了してないけど、今日はこのことだけでも書いておきたくなったので。
昨日、2017年の百想芸術大賞の発表がありましたね。
見事にコン・ユ氏、トッケビのキムシン役で男性最優秀演技賞を受賞✨
スピーチの内容をすべて聞き取る韓国語力はわたしにはまだないけど、泣けてきましたよね。
これまで賞には縁遠いイメージがあったけど、『人気』ではなく『演技』が評価されたことがファンとしても嬉しいものです。
しかし、"釜山行き"のカンヌ(非コンペ部門)での評判から"トッケビ"の韓国国内では収まらない各国でのヒットまで駆け抜けたあとの、人気ゆえ・勢いがあるゆえの周りの状況に、【旋風】から取り残された形の日本のファンは少し心を痛めていた部分もあったのではないかと思っています。
(あまり交流がないので分かりませんが、少なくともわたしはそうでした)
世界のどこにいっても、もみくちゃになるほど殺到するファン。ロケであろうがプライベートであろうが、関係なく押し寄せる人々。
役者として求められ、モデルとして求められ、応えることで大きくなってきた名声。それによって受ける恩恵。
台湾ファンミでの涙は、これほど愛されている・求められている・待ってくれている人たちを目の前にして、勿論感動もあるけれど、それだけではなく、それでも少し『コン・ユ』から距離を置きたい『コン・ジチョル』への葛藤もあってのことだったのではないかと、勝手に感じていました。
最優秀演技賞受賞のスピーチでは、コン・ユを名乗って少ししてコン・ジチョルとも言ってますよね……。
スピーチの映像も、色んな葛藤を持ちつつの、この誇りある受賞をどういう風に受け止めようか、という気持ちが滲んでいるような気がしました。
でも、これまで余り演技の部分が形として評価されることがなかったから、わたしはこの受賞は本当に心からおめでとうと言いたいです。
また、今回はトッケビのキムシン役だけでなく、ドラマ(脚本家)自体がテレビ部門の大賞を受賞したことや、映画部門では新人監督賞で釜山行きのヨン・サンホ監督、助演でキム・ウィソン氏、男性最優秀演技賞で密偵のソン・ガンホ氏、監督賞でキム・ジウン監督がそれぞれ受賞したのも、意味深いと思います。
出演した作品が、軒並み評価されたと言えますよね。
わたし、2016年に公開された数々の作品をみて、そして感想などを読んだりして思っていたことは、コン・ユ氏の演技は、コン・ユ氏の役だけが引き立つのではなくて、作品の中でとても自然で、周りの役者の演技や作品そのものを引き立たせるエネルギーを持ってるな…と。もちろんそれは、それぞれの役者さんや監督、脚本家が持っているものとの相乗効果ではあるかもしれないけど、演技の質としてそういう感じだと思ったんです。
なので、出演した多くの作品が評価されたということが、これから先のコン・ユ氏の糧になってくれるといいな、と思います。
トッケビ脚本家キム・ウンスク氏の受賞スピーチを眺めている表情と目に光る涙が、とても美しく印象的でした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170504/10/heaven-s-blue/a6/10/j/o0720096013928740662.jpg?caw=800)
2014年の夏、容疑者の試写会で遭遇した美しさは、とてもバランスの取れた状態だったけど、今は葛藤と身近な人への愛で人間クサイ美しさがあると感じます。
今はきっと苦しいかもしれない。
でも、大丈夫。あなたはきっと大丈夫です。
あなたのなかに必ず、寛ぎの種があるから。
あなたのなかに必ず、喜びの種があるから。
あなたのなかに必ず、幸せの種があるから。
わたしには何も出来ないけど、
歩き疲れたとき
笑顔になれないとき
孤独に苛まれるとき
あなたがそのことを思い出せるように
この場所から祈りを宙に打ち上げて
いつか紅紫の光となって
あなたのもとへ降り注ぐように
この場所で信じて見守っています。