こんにちは、しもじんこと、PR現代 代表の下島です。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、この度の能登半島の地震におきまして、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
成人式を控え、成人式(二十歳のつどい)も直近かの状況下、
ご苦労が絶えない事と存じます。
さて本日は、昨年たいへん印象に残った動きから、
2024年のマーケティングトレンドのひとつともいえる
『クリエイターエコノミー』について紹介したいと思います。
『クリエイターエコノミー』という『個』のチカラの台頭
クリエイターエコノミーは、個人のクリエイターがインターネット上でコンテンツやサービスを提供し、収益を得る経済圏です。
日本のクリエイターエコノミー市場は約1.36兆円(2021年)の規模とされ、
世界全体における同市場の約1割を占めていると言われています。
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング「2022年 国内クリエイターエコノミーに関する調査結果」より。
ジュエリー業界でも、デジタルジュエリーデザイナーのような個人クリエイターだけでなく、『個』を全面に打ち出した、スーパーバイヤーやオンラインビジネスを中心とした、個性的なジュエラーが出現し活躍しています。
その方々に共通するのは
『夢があり、デジタルスキルを活かして、ファン客をつくっている』ことです。
クリエイター活動を開始したきっかけは?
同調査によると、クリエイター活動を開始したきっかけのトップ5は次のようになっています(複数回答)。
1:自分の創作した物・サービスを発信したかった(65%)
2:収入を得たかった(45%)
3:自己研鑽に取り組みたかった(19%)
4:新しい趣味を始めたかった(19%)
5:クリエイター活動を通じて人と交流したかった(17%)
日本国内のクリエイター数は約822万人と推定
同調査では、国内のクリエイター数は約822万人と推定しています(趣味として活動しているクリエイターを含む)。
また、クリエイターのうち約6割はクリエイターとしての収入を得ていて、収入ゼロのクリエイターを母数に含めた平均収入は12.8万円/月とのこと。
収入については個人により開きがあると思われますが、100万円/月を超える収入を得ているクリエイターも、クリエイター全体の2%存在しており、クリエイターは、高い収入を得るための職業としての選択肢となり得る。と指摘しています。
専門店におけるクリエイター登用、発掘、育成の大切さ
各地の宝飾店さんにおきましても、このようなクリエイター登用、発掘、育成の重要性はますます高まってくると考えられます。
例えば次のような方法です。
・外部クリエイターとのより積極的なコラボレーションを行う
・クリエイターの社内育成や発掘を行う
・クリエイティブなスタッフの育成やマネジメントに取り組む
・スタッフの個性をもっと発揮した催事イベントを開催する
・店舗イメージのクリエイティブなブラッシュアップする
新たなファン客づくりのために必要な一手として
これらは、新たなファン客を獲得するために重要になってくると感じます。
より個性的で、よりわくわくする、魅力的な『ネクストショップ』への変革が待ち望まれています。
観光消費への傾倒、販売チャネルの多様化、循環型社会は、専門店に対してより高度な専門性や体験価値を要求します。
ファンから喜ばれ、持続可能性の高いジュエリー店として生存するために、
今年はさらに大きな変化がおきそうな気配を感じます。
まさに「店は人なり、人が店なり」。
企業の論理優先でなく、個人を尊重した、店づくりという視点。
そこから新たな企業としての価値創造、ファン客づくりという展開に可能性を感じます。