こんにちは、しもじんこと、(株)PR現代 代表の下島です。
 

今回は、先週に続き、映画『二宮金次郎』関連の話題です。その『二宮金次郎』の社員研修用DVDパックに付属されている小冊子『二宮金次郎の世界』より、金次郎の仕事術を紹介します。

 

<前回のブログ>

 

 

二宮金次郎の仕事術とは?

映画『二宮金次郎』に登場している仕事術が小冊子では4つ紹介されています。

 

 

1:「分度」で数値を「見える化」し、根本から改善

「自分の収入の範囲内で生活し、余剰は投資しなさい」
当時の農民は無計画に日々を暮らし、家計簿をつけない。その農民に「分度」を立てさせ生活を変革させていった。分度とは収入の範囲内で支出限度を定めて生活することを指す。それは農民の家計を「見える化」したともいえる。藩や国レベルでも応用すべきと金次郎は考えた。

 

 

2:チームビルディングの秘訣は、「村民投票」と「表彰制度」にあり!

「あなたは他の物に抜きん出て、丹精の働きをしました」

善行者の表彰を盛んに行ったが、農民相互の投票制度として、やる気を奮い立たせた。さらに褒美として、農具や馬や牛まで買い与えたが、それは金次郎の私費であり、それを知った農民たちの心を強くつかむ。

 

 

3:ファイナンシャルプランナーとして1人ひとりのやる気を引き出す!

「五本の薪を三本でやるようにしなさい。二本は私が買い上げます」

借金を申し込んできた女中には、ただのお金を貸すのではなく、倹約が確実に利益を生むこと、その楽しみにも気づかせた。「薪五本使っているなら、三本に。二本は私が買う」「釜の底の焦げをこすり落とし、火が通るようにしなさい」と伝える。

 

 

4:徹底した現地調査とデータ主義

「桜町領の現状を調べ、目標とする収穫高を提示する」

金次郎の厳密な調査に基づいた、目標数値設定には力強い説得力があった。例えば桜町領では過去の年貢帳を分析し、復興計画を提出した。その際、年貢4,000俵から2,000俵への引き下げを実現したが、当時としてはありえない画期的なことだった。

 

 

影響を受けた多くの経営者たち

 

二宮金次郎に影響を受けた経営者は数多いといわれています。本小冊子では下記の方々が大きな影響を受けた人物して紹介されています。

 

⚪︎ピーター・F・ドラッカー

⚪︎松下幸之助

⚪︎土光敏夫

⚪︎御木本幸吉

⚪︎渋沢栄一

⚪︎安田善次郎

 

二宮金次郎(尊徳)の行い・教えには、リーダーシップ、チームマネジメント、会社の復興・発展に必要な多くの示唆が込められています。