こんにちは、しもじんこと、PR現代の下島です

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

 

先週、上野の国立科学博物館で行われている「宝石地球がうみだすキセキ」展に行ったことをこのアメブロで紹介しました。

 

 

そこで思い出したのが、2003年の弊社「夏季セミナー」で講演していただいた、「ハーレーダビッドソンジャパン」(以下、HDJ)の「10の楽しみ」です。もう20年近くも前のことになります!

 

今更ですが、これは今も高級・高付加価値商品、趣味性の強い商品がファンを増やすためのブランディング手法として、とても大切なマーケティング戦略なのであらためておさえておきたいと思います。

 

 

ハーレーダビッドソン10の楽しみ

 

2003年の弊社ジュエリーサマーフォーラムで講演していただいた、ハーレーダビッドソン・ジャパン(以下HDJ、奥井俊史社長)はマスメディアを使わないでブランドを再構築した稀な企業として有名です。

 

オートバイ市場は20年前の約4分の1に縮小していました。そのような状況下で奥井社長が就任してからのHDJはこの10年連続で販売台数を伸ばし2000年から販売高1位、大型オートバイ市場の28%のシェアを占めるまでになりました。

 

HDJは、1996年からハーレーライフを満喫してもらうためのCS理念「ハーレー・10の楽しみ」を掲げ、当時からすでに本格的な「ライフスタイル・マーケティング」を展開していました。

 

ハーレー10の楽しみとは、乗る、出会う、装う、創る、愛でる、知る、選ぶ、競う、ハーレーで海外を走る夢、感動。まさにハーレーのオーナーである誇りや喜びのことをさしています。

 

このライフスタイルマーケティングを牽引したのがHDJの当時の社長、奥井俊史氏は2000年から2018年の19年にわたり経営トップに君臨され、退任後は独立し、アンクル・アウル コンサルティングを設立しています。

 

余談ですが、外資系企業で19年とは驚異的な代表歴ですね。奥井社長はCSの徹底、販売店の方々をやる気、その気にさせることについてもたいへん気を配られていました。当時のHJDが成長を遂げたのは奥井社長のリーダーシップがあったことはまぎれもない事実だと思います。

 

「ハーレー10の楽しみ」はその奥井社長の信念と徹底した実務遂行が生み出したお客さまづくりの実践理論といえると思います。

 

「ハーレー10の楽しみ」

「知る」楽しみ(商品、歴史など)
「乗る」楽しみ
「創る」楽しみ(カスタマイゼーション)
「選ぶ」楽しみ
「競う」楽しみ(レースやカスタムでの競い合い)
「出会う」楽しみ(ハーレーを通して人と出会う)
「装う」楽しみ(ハーレーライフ スタイリング ファッション)
「愛でる」楽しみ
「海外交流の」楽しみ(世界的なオーナーズ・グループ)
「満足」(トータルにハーレーライフを満喫)

 

 

きもの・ジュエリー10の楽しみ

 

弊社では、HDJの10の楽しみに学び、「きもの・ジュエリーにおける10の楽しみ」を起案し弊社の「夏季セミナー」などを通じて度々紹介しています。

 

1:装う楽しみ

身に付けることによって心躍るおしゃれを楽しむ

 

2:贈る楽しみ

愛、感謝、祝福ありがとうを伝える喜び後世に伝える楽しみ

 

3:愛でる楽しみ

色、柄、デザイン、輝き、目の保養として見ているだけで心がときめく、和む

 

4:飾る楽しみ

お部屋の芸術的なインテリアとして、趣味の空間が広がる楽しみ

 

5:創る楽しみ

お手入れ、リフォーム、オーダーメイド、小物の制作等、創る楽しみ

 

6:うるおう楽しみ

美とともに精神的な健康にもよい癒される喜び。
マナー・エチケットが良くなる喜び。

 

7:注目される楽しみ

人から褒めてもらえる、高い評価をいただく、誇れる喜び。

 

8:集う楽しみ

新しい友人・知人ができる喜び。作家、デザイナー、クラフトマンなど優れた人との出会い。

 

9:歴史・世界に触れる楽しみ

商品を通じて、歴史や世界各国の文化に触れる、学ぶ喜び。

 

10:人生の楽しみ・家族の楽しみ

生きている証、また生きた証として後世に伝える心の充足感。

 

(参考:ハーレーダビッドソン10の楽しみ)

 

商品にはさまざな楽しみ方があります。閉塞感に苛まれたときは、商品を別の角度から伝えることを視点にいれると新たなアイディアが生まれるのではないでしょうか。