地元民じゃないけど懐かしい 志摩の郷土料理 てこね寿司 @ 茶寮 伊勢藤次郎 | オンナひとり気まま日記

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大好きなラグジュアリーホテルや、外で見つけた美味しいものの話がメインです。日々の徒然の他、脱線話も色々。

伊勢志摩って長期滞在の経験はないんですが、何だか個人的には馴染み深い場所です。

まず、神戸では市立小学校の修学旅行先は伊勢一択!でした(私の子供の頃に関しては、ですが。今はどうなんでしょ)。

当然のごとく、伊勢神宮行って、夫婦岩見て、赤福食べて、夜は枕投げ…って定番。
いや、枕投げは行き先関係ないか。

あと、子供の頃の家族旅行っていうと、父が電車や飛行機には乗らず、もっぱら車の人だったのですが、その旅行先が大体三重か、さもないと和歌山。

和歌山は父の出身地でもあったので、何か妙な感傷に付き合わされてる感があって、正直あまり純粋に楽しめなかったというか。

その点、三重方面は、伊勢以外にも、志摩や鳥羽エリア含め、子供も比較的退屈しない観光地が多い気がします。
志摩にはあまりに行き過ぎたくらいで、賢島や英虞湾、もはやリアス式海岸の眺望にも何ら感動しなくなってしまいましたがね。

で、やはりこの地域は何と言っても魚介類!
伊勢エビの他、的矢牡蠣、真鯛やチヌのお刺身も新鮮で美味しいです。

素材そのものを味わうため、生で頂くものが多いですが、志摩地方の郷土料理として、てこね寿司は外せません。

もともとは地元の漁師さんたちの賄い飯として作られ、酢飯の上にヅケの赤身の魚(カツオかマグロが定番)を載せ、平桶に豪快に盛った一品です。

さて、志摩からは遠く離れた渋谷の真ん中で、てこね寿司を味わうことができるのが、ヒカリエの「茶寮 伊勢 藤次郎」です。

エレベーターを7階で降りてすぐ、左片手藤をアレンジした感じの紋に青紫が映えるのれんが目を引くお店です。

テーブル席は明治通り側の活気に満ちた渋谷の街が見渡せますが、こちらはカウンター席。

お店のイチオシは、伊勢うどんとてこね寿司(プラス料金でミニ牛丼か海老天ちらしに変更可)が一緒に味わえる伊勢うどんの膳なんですね。

でも、正直伊勢うどんには思い入れがないのと、そもそも柔らかいうどんがさほど好きではないので、てこね寿司のみのセットを頂くことにしました。

こちらが、そのてこね寿司です。

赤の上に白いドットが可愛い、洗練された佇まいです。

大葉に紅蓼、ガリがたっぷりあしらわれています。

もうちょっと青みがほしくて、ネギも頼んじゃいました。

青さのりのお味噌汁は、もう1つ風味が足りないかも。

白いドットは大根で、おろしではなく、丸くくりぬいたものでした。
しっかり厚みのあるヅケのお刺身、食べごたえがあります。

うん、美味しい。でも、何というか、昔食べた記憶の彼方のてこね寿司って、もっと味が濃かった気がする。

何か、酢飯だけでなく、上に載るヅケのお刺身やあしらいも含め、全体に味が濃い印象だったんだけど。大昔の子供時代の記憶だし、アテにはならないかな。

個人的には酢飯もあまり酢のキツいのは苦手だし、ここのはちょうどいい好みの具合。
半面、てこね寿司らしい武骨さには欠ける気がしないでもないです。

とは言え、てこね寿司ってどんなの~って試したい人にはよいかと。洗練された東京風の解釈で、悪くはないです、全然。

このお店は氷やパフェなど、和風スイーツも充実してますね。
またティータイムも利用してみたいです。

ごちそうさまでした!