■22024(R06).2.25(日)にダンロップゴルフコースで

 第24回関西小学生ゴルフ選手権春季大会決勝が開催

 されます。

 すでに「競技規定」や「ローカルルール」が

 スポニチさんのサイトで公開されています。

 

  <競技規定> *************

 

 

 

  <ローカルルール> **********

 

 

 

■小学生大会では、ルールに詳しくない選手たちは

 少なくありません。決勝進出者やシード選手たち

 ですから期待したいところですが。

 また、今回は10項目のローカルルールがあります

 から、選手だけではなくスコアラーを担当する

 ボランティアも内容を熟知しておく必要が

 あります。

 プレー中にボランティアが助言や指示することは

 ありません。

 疑問に思えば選手が自ら2ボールプレーを選択する

 ことになっています。

 全国大会に向けた大切な試合です。

 ルールに関するトラブルは絶対に避けたい

 ものです。

 あきらかにペナルティとなる行為を放置することは

 ありませんから、再考を促します。

 ボランティアにはそのための知識が必要だと思って

 います。

 

■今回は、「ローカルルール」と付随する「注意事項」に

 ついて予習してみました。

 サイトに掲載されている内容は上記のとおりです。

 (2/21(水)現在の内容です。)

 

■毎回思いますが、ゴルフ規則を読むのは大変です。

 ある条項を読んでいるとその中に別の条項が出て

 きて、見る範囲がどんどん広がってうんざりして

 きます。

 

 「慣れ」だと思います。

 プロ思考や競技ゴルフを目指す人にゴルフ規則を

 マスターすることは必須です。

 ゴルフ規則に疎いプロゴルファーってかっこ悪い

 ですから。

 

 ジュニアにはことある毎にゴルフ規則を目を通して

 ほしいですね。

 一般書籍でルールのことを理解するのもよいですが

 ゴルフ規則のどこに書いてあるかを知ることが大事

 だと思います。

 ゴルフ規則でその表現方法や内容を理解したら、

 もう一度自分の言葉で理解し直すという作業を

 続けるとルールがどんどん身近になっていくと

 思います。

 ルールを知っていることは、自身を持った強い

 ゴルファーへの近道だと思います。

 

 

■項目毎にゴルフ規則の内容を赤字で補足します。

 

  <ローカルルール(青字で記載)>

 

 1.アウトオブバウンズは白杭のコース側を地表

  レベルで結んだ線によって定められる。

  (補足)

   蛇足ですが、OBの判定は規則18.2の図で

   示されています。

 

 

 

 

 

 2.修理地は青杭または白線によってその縁を

  定める。
  (補足)

   「修理地」は規則16.1で動物の穴などとともに

   「異常なコースの状態」として扱われています。

 

 

   修理地は通常ジェネラルエリアにあります

   から、その際の救済方法は規則16.1bです。

   ただし、「障害が生じていない」と自分が認定

   すれば修理地からストロークできます。

 

 

   また、図では図16.1bに示されます。

 

 

 

 

 

 3.レッドペナルティーエリアは赤杭または赤線に

  よってその縁を定める。杭と線が併用されている

  場合は、線がその縁を定める。
  (補足)

   まず、ペナルティエリアにあるかどうかの

   認定は規則17.1aにあります。

 

 

   そしてペナルティエリアでは、あるがままに

   プレーするか、1罰打を加えた救済を選択する

   ことになります。規則17.1b

 

 

   レッドペナルティエリアでの救済方法は3つ。

   規則17.1dです。

   救済方法の(1)と(2)は、イエローペナルティ

   エリアと同じですが、レッドペナルティエリア

   の場合には、さらに(3)も選択可能です。

 

 

   図は図#2 17.1dです。

 

 

   救済方法(2)を選択する際は「後方線上に

   ドロップしなければならない。」ことを覚えて

   おきましょう。2023(R05)年改正の内容です。

   今年の2/1(木)のAT&Tペブルビーチプロアマで

   ローリー・マキロイ選手が、アンプレヤブル

   から同様の(2)を選択、後方線上へのドロップを

   しなかったために2罰打となっていますね。

   詳しくは→マキロイ2ペナについて

 

 

 

 

 

 4.第3番、15番、16番ホールでレッドペナルティー

  エリアの中に球があるか、見つかっていない球が

  そのペナルティーエリアに止まったことが

  分かっている、または事実上確実である場合、

  プレーヤーには次の選択肢があり、それぞれ

  1罰打で:
   ・
規則17.1に基づき救済を受ける。または、
   ・追加の選択肢として、元の球か別の球を

    ドロップゾーンにドロップする。この

    ドロップゾーンは規則14.3に基づく救済

    エリアである。
  (補足)

   3番(291yパー4)・15番(325yパー4)および

   16番(128yパー3)のレッドペナルティエリアに

   ついては、前項記載の救済方法(1)~(3)に

   加え、ドロップゾーンにドロップすることが

   認められています。1罰打です。

   規則14.3には「ドロップ」について書かれて

   います。

   ドロップが正しくできない小学生が多いので、

   図解のみを規則から抜粋します。

 

   図14.3b

 

   図#1 14.3c

 

   図#2 14.3c

 

   図14.3b(2)/1(オフィシャルガイドの詳説分)

 

 

 

 5.人工の表面を持つ道路に接した排水溝は、その

  道路の一部とみなす。
  (補足)

   航空写真からコース内の例を示します。

 

 

 

 

 

 

 6.電磁誘導カート用の2本のレールは、その2本の

  レールの全幅をもって1つのカート道路と

  みなす。球がこのカート道路の上に止まって

  いるか、またはスタンスがかかる場合はホールに

  近づかず、ニヤレストポイントから1クラブ

  レングス以内に無罰でドロップしなければ

  ならない。
  (補足)

   2本のカートレールの間の芝部分にあるボールを

   打ってはいけません。

   スタンスがカート道にかかる場合も含めて必ず

   完全救済できる場所にドロップしなければ

   いけません。

 

 

 

 

 

 

 7.防球ネットからの救済を受ける場合は、その

  障害物の上を越えたり、中や下を通すことなく、

  完全な救済のニヤレストポイントを決定

  しなければならない。
  (補足)

   コース途中の防球ネットでは、ホールに

   近づかない場所でニヤレストポイントを

   探すのは容易ですが、グリーン周りの防球

   ネットは、グリーンを囲むように設置されて

   いる場合が多く、かなり遠くまで離れないと

   ニヤレストポイントを設定できない場合が

   あるので注意が必要です。

 

 

 

 

 8.規則5.5は次のように修正される:2つのホールの

  プレーの間、プレーヤーは次のことをしては

  ならない。
   ・終了したばかりのパッティンググリーンや

    その近くで練習ストロークを行う。
   ・終了したばかりのパッティンググリーンの

    表面をこすったり、球を転がすことによって

    パッティンググリーン面をテストする。

    <ローカルルールの違反の罰>一般の罰

    (2罰打)。
  (補足)

   規則5.5は、「ラウンド中、またはプレーの

   中断中に練習すること」について記載されて

   います。

   規則5.5aではプレー中の練習を禁止、規則5.5b

   ではホール終了後の練習を一部認めています。

 

 

   今回のローカルルールは、規則5.5bの練習を

   認めないというものです。

   ゴルフ規則のオフィシャルガイドのローカル

   ルールのひな型I-2(の一部)を採用したもの

   ですね。

 

 

 

 

 

 9.危険な状況のためのプレーの中断は、1回の長い

  サイレンとカートナビによって伝えられる。

  その他すべての中断は、短いサイレンの繰り返し

  とカートナビにより伝えられる。どちらの

  場合も、プレーの再開は1回の長いサイレンと

  カートナビによって伝えられる

  (規則5.7b参照)。
  (補足)

   「中断」には「即時中断」と「通常の中断」の2種類が

   あります。

   サイレン(ホーン)鳴動の長さはローカルルール

   ひな型8J-1に推奨されています。

 

 

   「即時中断」は発雷などの切迫した危険がある

   時で1回の長いサイレン(ホーン)が鳴らされ

   ます。プレー続行すると失格になります。

 

   「通常の中断」では、コースコンディションの

   不良や日没などで短いサイレン(ホーン)が

   複数回鳴らされます。この時はプレーを中断

   するか、当該ホールに限りホールアウトする

   ことができます。ただし、プレー継続判断は

   (通常)2分以内に行わなければいけません。

 

   また、一旦中断したら勝手にプレー再開する

   こともできません。

 

 

 

 

 

 10.プレーヤーの球が張芝の継ぎ目にあるか、

  触れている場合、あるいは継ぎ目がプレーヤーの

  意図するスイング区域の障害となっている場合:
  (a)ジェネラルエリアの球。そのプレーヤーは

     規則16.1bに基づいて救済を受けることが

     できる。
  (b)パッティンググリーン上の球。その

     プレーヤーは規則16.1dに基づいて救済を

     受けることができる。
  しかし、その継ぎ目がプレーヤーのスタンスに

  だけ障害となっている場合、障害は存在しない。

  救済を受けるときは、張芝の区域の中のすべての

  継ぎ目は同じ継ぎ目として扱われる。

  そのことは、球をドロップした後にどの継ぎ目で

  あってもプレーヤーの障害となる場合、たとえ

  その球が基点から1クラブレングス以内にある場合

  でも、そのプレーヤーは規則14.3c(2)に基づいて

  要求されるように処置しなければならないことを

  意味している。
  ローカルルールに違反して誤所から球をプレー

  した事に対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。

  (補足)

   芝育成中であっても修理地に指定するまでも

   ない状況下でのローカルルールです。

   張芝の継ぎ目がスイングの支障になっている

   場合の処置です。

   ローカルルールひな型F-7に記載されています。

 

 

   (a)ジェネラルエリアでは、上記項目2と同じく

     ①完全な救済のニヤレストポイントを基点と

      して

     ②1クラブレングス以内で

     ③基点よりもホールに近づかない

     ジェネラルエリアに正しきドロップ

     しなければいけません。

   (b)グリーン上では、規則16.1dにより

     リプレースすることができるが、具体的な

     制約は規則14.2eで、

     ①ホールに近づかず

     ②完全な救済のニヤレストポイントで

     ③グリーン上かジェネラルエリアに

     正しくリプレースします。

 

 

     リプレースの方法は規則14.2b(2)です。

     正しくリプレースできなければ1罰打を

     受けます。

 

 

   結果的に正しい処置でドロップまたは

   リプレースできずに誤所からプレーした場合は

   規則14.7aにより一般の罰(2罰打)になります。

 

 

 

   ちなみに規則14.3c(2)とは、ドロップした

   ボールが救済エリアの外に止まった場合の

   処置が記載されています。

   再ドロップ→プレースの具体的内容です。

 

 

 

 

==ローカルルールの補足は以上です====

 

 

■以下は9つの「注意事項」のうち、プレーに直接関係

 しそうな部分の要点を記載します。

 1.当日朝にローカルルールを再確認すること。

 2.スタート予定時刻の15分前までにティーイング

  エリア周辺に待機する。

 3.--

 4.プレー中のスコアカード記載方法やアテスト会場

  での確認・サインについてその意味を理解し、

  間違いのないようにする。

 5.カート運転はスコアラーが行う。選手の運転は

  禁止。

 6.スコアラーとマーカーに自分のスコアを伝える。

 7.ゴールドティ使用。Bグリーン(予定)。

 8.距離計測器は使用可。2点間距離のみで高低差の

  測定はだめ。

 9.その他

  ・目土を行うこと。

  ・プレーイング4の特設ティは使用しないこと。

   ティマーカーは(無罰で)動かせる障害物。

 

 

 

選手の健闘を祈ります。  

 

 

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