合宿中、英語の先生の協力のもと、私とTは英作文対決をおこなった。
プリンストン大学に通っている手前、Tには負けられない。
…あっさり負けた。
Tの英作文は美しかった。
私のは、ごちゃごちゃしていた。
「あなたの作文は、英語を喋れるおばちゃんが近所にいて、その人相手に話すのならとても適している。
Tのは、ちゃんとした論文向きやな」
という、なんのフォローにもなっていない評を得た。
また、Tは、思ったより英会話が得意らしいと判明した。山で、イタリア人の美人観光客に英会話を褒められたらしい。美人、ということを強調してくるあたり、彼は完全に私の嫉妬を誘おうとしていたのがわかったが、可愛いので一応妬いたようなフリをしてみた。
なんやかんやで楽しい合宿だったのだが、私の渡米まで残り1週間ほど。寂しさが募りはじめる時期でもあった。