「こんな自分、本当の私じゃない気がする」それ、実は“自然なこと”です | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは、和久田ミカです。

「人と一緒にいると、なんだか"いい人"を演じちゃう」
「職場では明るくふるまってるけど、家ではぐったり」
「本当の自分って、どれ?」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?


クライアントさんからも、よく聞くこの悩み。

でも実はそれ、「あなたがうまく生きようとしている証拠」かもしれません。


橘玲さんの著書「スピリチュアルズ 「わたし」の謎」では、私たちの「性格」がどうやってできるのか、驚くような真実が書かれています。

 

 

 

遺伝の影響は50%:性格は「生まれつき」で半分決まる

 


まず、知っておきたいのはこの数字。

性格の約50%は「遺伝」で決まる、という研究結果です。

これは心理学者トーマス・ブーシャードらが行った双子研究から明らかになりました。

「え? 半分も!?」と思った方、多いのではないでしょうか。


たとえば、

「人見知りしやすい」「落ち込みやすい」「やる気が出にくい」なども

実は性格の“傾向”として、遺伝の影響を強く受けている可能性があります。


「変えられないんだ」と ガッカリする必要はありません。

性格は“傾向”であって、“運命”ではないからです。


たとえば、紙の色が少し青みがかっているだけで、そこに描く絵の色味が変わるようなもの。

紙は青でも、そこに黄色や赤を塗ることはできますよね。

遺伝は“下地”。

どんな絵を描くかは、あなた次第だと思うんですよね。



 

 

私たちは「キャラ」を演じている

 


性格の残り半分は、「共有環境」と呼ばれる後天的な要因によって形づくられると言われています。

簡単に言うと、「集団の中でどう振る舞ってきたか」ということ。


たとえば、学校や職場、家族の中で、

「あの子はしっかり者だよね」
「おもしろい人だよね」

などと評価されるうちに、私たちはその“キャラ”をだんだんと演じるようになります。

「まじめキャラ」「おちゃらけキャラ」「影のあるキャラ」…

気がつくと、その“キャラ”が「自分」になっていることも。


でも裏を返せば、キャラは“役割”なので、変えることもできるということ。

そして何より大切なのは、

「自分って、演じてる感じがする…」

と思ってしまうのは、むしろ自然なことだということです。

 

 

「本当の自分」を探すより、「今の自分を知る」

 


「本当の自分は、どこにいるんだろう?」
「こんなキャラ、もうやめたい」

そう感じる人もおられるかもしれません。


でも、私たちはいつも「キャラ」を通して、世界と関わっています。

・ 周囲と同じであろうとする「同一化」
 例)クラスメートと同じような服装をしたり、流行の話題についていくことなど

・ 違いを出そうとする「差別化」
 例)特定の趣味に没頭したり、自分だけのスタイルを貫くこと


このバランスの中で、「目立ちすぎず、埋もれすぎず」生きようとする。

それが、いまの“わたし”をつくっているんです。


だから、「キャラを演じている」こと自体を責めなくても大丈夫。

むしろ、それが人として自然な営みなんですよね。
 

 

自分を見つめ直すための問い

 


じゃあ、この「なんとなく演じてる感じ」から抜け出すには、どうしたらいいんでしょう?

まずは、こんな問いを、自分に投げかけてみてください。

・どんなキャラを求められてきた?

・それって、本当に自分に合ってた?

・今、どんなキャラ(役割)でいたい?

・そのキャラを演じることで、得ているものと、手放しているものは?

この問いを通じて、「キャラ」と「本音」の距離が、だんだん見えてくるかもしれません。

 

◆あなたという“作品”を見つめてみよう


あなたの性格は、「半分は生まれつき」「半分は演じてきた役」。

まるで、素材も筆も絵の具もバラバラな中で描いてきた、一枚の絵のようです。

気に入らない色があるかもしれない。

でも、その色があるからこそ、今の「あなた」ができている。


まずは、「キャラ」を否定せずに、「これも私」と受け入れてみること。

それが、ありのままの“わたし”とつながる、静かなスタートになるかもしれません。


「スピリチュアルズ」では、性格を8つの因子に分類しています。

 

因子 タイプの特徴(ざっくり)
1. 明るい/暗い 感情表現の豊かさ、ポジティブさ
2. 楽観的/悲観的 未来への期待と不安のバランス
3. 同調的/反発的 周囲との協調性、合わせやすさ
4. 共感的/冷淡 他人の感情に寄り添う力
5. 信頼できる/気まぐれ 責任感や誠実さ
6. 面白い/退屈 ユーモアや創造性
7. 知的/鈍い 情報処理能力、頭の回転の速さ
8. 魅力的/そうでもない 外見的な魅力(第一印象

 


説明すると長くなるので、今回は書きませんでしたが、本にくわしく載っています。

 

 

 

ちょっとむずかしい本ではありますが、おすすめです。

 

 

  

 

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